ミウラの家には男の居場所がない!
六名の妻と六名の愛人、そして十二名の娘、その上に六名の妻の母親……
さらには六人のお手付きメイドさんに囲まれ……
愛人メイドにすると、神様の加護で子供が生まれそうなので、お手付きメイドとなっているのです。
実質的には愛人ですけどね♪
でもね、二年後、ジーナ女官長とゲルダ女官長が定年になり、ヒロさんが引き受けることに、愛人として……
とりあえず帝都と王都の館の責任者……
「私、売られる前に幼馴染と一度逢瀬をしただけで……」
ジーナ女官長は貧しい騎士爵家の出身……ご実家は離散されて、消息不明だそうです。
「私は叔父に犯されて……」
ゲルダ女官長も帝国の地方の騎士爵の五女……叔父が当主になって、犯されて売られたようです。
35歳を過ぎた、熟れたお身体をものにしたようで……お二人、豹変したというか、壊したというか……
ゲルダさんが、
「奥様方がおっしゃる通りですわ♪」
「ヒロ様のモノが大きすぎて……初めて『イク』ことを知りました♪」
ジーナさんも、
「絶倫と伺っておりましたが、ヒロ様との夜はこんなに甘美なものなのですね♪」
この二人、やっと開花したようで、ベッドの上では、あの凛としたところはかけらもありません。
長年、ハレムにいた訳で、耳年増の様でしたが、その知識がここにきて爆発?したようなのですね♪
この二人の元女官長さん、ヒロさんの愛人になったのですが、そのまま毎日、クレアさんとエバさんの部屋に設置されたドアを使って、四人のやんごとなきご婦人方にそのままお仕えしているようなのです。
ヴァルベック夫人、ナーエ夫人と呼ばれ、後釜の女官長以下の後輩を束ねているようなのです。
夜と昼がものすごく違うのですよ……
ただね、ハレムといえど陛下がおられますのでね、アイリス王妃様とクリスティーネ皇妃様が気を使われたというか……
貞操帯なんて下賜されて……後宮へ出社の時は、クレアさんとエバさんがカギを預かることになっているようです。
おトイレの時はドアを通り、こちらへ用足しにね……
近頃、親睦会の方々が勝手に『楽園温泉』とか、ローズ・プラトーにある、ヒロさんが修復した女子修道院に再建された『バラの湯』とかに、お入りのようです……
愛人は八名となり、結局、娘は十四名……そう、二人の元女官長さん、37歳で懐妊したのです……
そうこうしているとお手付きメイドさんの避妊魔法が……
どうやらヒロさんとことに及ぶと、キャンセルされるみたいで……
なんと妻が六人、愛人が十四人、娘は二十人となりました。
『部屋』が足りない?
これがね、世界が上手く軟着陸したようで、ご機嫌な神様がご褒美を下さったのですね♪
あるはずのない601~608、701~708号室、これらは個室タイプ、そしてさらに201号室、これは1層ぶち抜きです♪
二人の元女官長さんには601と701号室をあてがい、王国出身と帝国出身のメイドさんたちをまとめて、602~607、702~707、608と708は出身グループの倉庫としました。
201は食堂に、303と304は、親睦会と家長倶楽部に割り当てました。
女ばかりのミウラ家、御蔭で世間様には、ミウラの家には男の居場所がないとまでいわれる始末。
稀代の種馬ヒロ・ミウラと云われ、女難の人生を送ったと、歴史に記録されたとか?
ただね、王国と帝国が誼を結び、世界は落ち着いたのは確かですよ。
さて、ヒロさんの羨ましいハレム物語、このあたりまでといたしましょうね♪
FIN
持てない男の異世界ハーレム奮闘記 ミスター愛妻 @110833
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