「信州上田別所線謎解き  失くした記憶と忘れられた龍」に参加しましたレポート

ちむら十升@カクヨム支店

 私と「リアル謎解きイベント」の仲は超険悪でした。


 過去に一度だけ「ホテルに宿泊しながら推理して解決を目指す」リアル謎解き系イベントに参加したことがあります。

 そのイベントはストーリーをなぞるだけの一本道ではなく、誤ったルートを選んでしまうと失敗する「途中分岐あり」で、謎解きイベント自体に初参加だった私は気合入れて知恵を絞ったにもかかわらず誤答ルートに進んでしまい、見事解決させることができなかったのです(謎解きのアイテムをホテル備え付けの冷蔵庫に入れるだけでいいと思ったら「冷凍スペース」に置かないと答えが出てこない仕様になっていて。そこまで察することができなかった当時の自分を励ましてやりたい)。

 

 その時の挫折感が、私と「謎解き関連」との広大な距離感を生む悲しい経験になったのでした。


 で、時は進んで現在。

 年内三度目となる信州(が好きすぎる)旅行にあたり、今年のマイテーマであるところの「挑戦」を達成するため、上田市で開催されております謎解きイベントに挑戦してまいりました。


 ※イベントの詳細については『信州上田別所線謎解き  失くした記憶と忘れられた龍』を検索するなどしてご確認ください(公式のアドレスを当ページに貼る勇気は微塵もありません)(その割には自分のPixivの二次創作ページに張り付けるという鬼M性癖なずっこけを繰り広げてしまって今に至るのですが)。


 ※以下、ネタバレを避けるために箇条書きにしています。


①失敗を避けるために事前に情報収集をすすめるものの、具体的にこれと言って出てこない(不安)。内心ひやひやしながら公式のアプリをインストールし、旅行前日に七転八倒しながらログインできるようにした(私がスマホ等のデジタルデバイスと仲良くないので、常識的一般人なら二分もかからない登録作業に小一時間もかけてしまい、危うくスマホを投げ捨てる寸前でした)。


②当日朝、温泉口のホテルで朝食ビュッフェを楽しんで(黒カレー最高)から、押し寄せる不安にひきつる笑顔で出発。乗ってきた車は上田交通さんの温泉口駐車場に駐車しました(一日最大五百円ってお得だと思いません?)。


③謎解きに必要な「謎解き用のキット」なるものが「別所線上田駅窓口で配布」されるらしいので、早速窓口に向かう。

 窓口にA4三つ折りで謎解きイベントの公式イラストが使用されている印刷物が置いてあるので「これかな」と手にして中を(恥ずかしいから)チラ見して、そそくさと車に戻ろうとして虫が知らせる。


「これ、本当に謎解きのキット?」


 ネットで検索すると「クリアするのに三時間程度」という情報もあった割には、印刷物の内容が薄い……。

 達人レベルのコミュ障スキルをねじ伏せ、朝の通勤時間帯(七時半)の忙しい最中の駅員さんを捕まえて「謎解きキットって、これですか?」と聞くと、めっちゃ朗らかな笑顔で「違いますよ」と言われ、膝から崩れ落ちそうになる。


 ※謎解き用キットは無料配布ですが、窓口に常設していません。私が最初に手にしたのはイベントPR用のパンフレットでした(ここ大事、後でまた出てきます)。

 正しい謎解きキットは駅員さんに声をかけて手渡ししてもらう必要がありますのでご注意を。


④無事に謎解き用キットを手にして謎解き開始。内容全体としては詳しく申せませんが、じっくり考えれば出来ないことはないはず。


 しかし、このイベントを進めるにあたって、大事な大事なポイントがあるのです。

 それは「謎を解いたら必ずキットまたはアプリの指示通りに動くこと」。

 指示通りにしないと、後悔してもしきれないことになってしまうことがあります。

 (→なりました)


⑤謎解きには筆記具があると便利です。必須ではありませんが、私は自分の記憶力を信用していないので用意しました。



<クリアしてみて>


 楽しい&感動。


 謎を解くためにうろうろしたり行動するのが恥ずかしくてしょうがない気持ちもありましたが、上田の皆様は温かく見守ってくださいました(見知らぬよそ者が何かを片手にうろうろし、通りすがる皆様にひきつった顔で挨拶しても笑顔で応えてくださる。ありがてぇ)。

 謎解きの難易度も(私の乏しい謎解き知識から見ても)まずまず。

 秋ののどかな日和の中、由緒ある歴史を知り、日本遺産としての上田の新たな一面にも出会える素敵なイベントでした。

 なんといっても、ストーリーが、ずるい。

 ぜひ、同好の士の皆様にあのラストのシーンを体験していただきたい。

 もう~いろいろはかどっちゃうこと間違いなしですって!


<クリア後>


 上記③で登場した「イベントPR用のパンフレット」にも「小謎」が2問提示されています。これは本編には影響しないものですが、これを解くためには「本編で登場するある物」が必要になります。それは④を遵守しないと対応できません。それに気づいたのが帰宅後だったので、私は悔し涙を垂れ流しております(これのためだけに、イベント終了前までに四度目の信州旅行を企む可能性がゼロではないレベルです)。



 以上、無事に攻略してみての感想でした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「信州上田別所線謎解き  失くした記憶と忘れられた龍」に参加しましたレポート ちむら十升@カクヨム支店 @cmr_18_0391

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ