人々はユートピア「むさし野」を創って来た、そしていまも…

　広告代理店に勤める浩介は、デートに向かう途中の電車で、武蔵野が村だったころの幻を見る。幻から覚めた浩介は、恋人の百合子とともに思い出のレーズンサンドの店へと向かった。そこで知る、レーズンサンド誕生の物語……。
　村だったころから人びとが育ててきた「ユートピア」武蔵野。それを若い二人が受け継ぎ、やがて将来の人たちへとつないで行く。
　二人の幸せな将来を願わずにはいられない青春物語です。