第2話
気が付いた時には知らない天井を見つめていた。
(これアニメで見た知らない天井ってやつだ)
周りに目をやる。どうやら病院の病室よう
(なんでベッドに寝転がってるんだろ、記憶にあるのは漫画のネタで悩んでいたことまでだ)
と、隣で寝ている美咲の姿が見に入る。私と一緒でベッドに寝転がっているようす。
(徹夜しすぎたのかなぁ)
一回それで倒れたので気を付けてたんだけど・・・
美咲がこっちを見ている、起きてたらしい。
「・・・・どこここ?」
どうやら私と一緒らしい
「知らない、病院ってことだけは分かるけど」
「そんなこと見たらわかるわよ、馬鹿なの?」
「喧嘩売ってんの」
元気はあるみたい。
「なら、看護師さんでも呼んだら?」
私の言葉に美咲は頭の上にある呼び出しボタンを押した。
押してから数分、看護師さんらしい人が入ってくるがその後ろから病院には似つかわしくないスーツ姿の二人組が続いて入ってくる。
(誰だろう?)どう見ても病院関係者に見えないガタイのいい男たち。
看護師が私たち二人に色々な質問をして確認をおこなった後、待っていた二人と話してから看護師さんは出て行った。
「初めまして東雲優奈さん、東雲美咲さん」と中年男性が話しかけてきた。
「は、初めまして」
「聞きたいことがありまして」そういいながら警察手帳を見せてきた。
警察!?なんで警察が私たち何もやってないはず。
「混乱していると思いますが今回の事件について聞きたいんです」
何のことを言ってるんだろう?事件?・・・・・
「私たち何か犯罪を!?」とつい口から出てしまう。
その声に視線が集まる。
「・・・な、何でもないです」
「えっと、犯罪ではあるんだけど思えていませんか?」
私と美咲は顔を見合わせる。
「いえ・・・おぼえてません」
「そうですか・・・実は」重々しい空気を漂い始める
刑事さんが話してくれた内容は信じられないものばかりだった。
「・・・なにいってるんですか?」理解ができず聞き返してしまう。
「簡単には理解できないのは分かります。ですからゆっくりでいいので思い出してください」刑事さんたちが言っていることはきっと理解で来ている。その現実を受け入れるのを拒んでいるのだ。
チラッと美咲の方を見てれば涙を流していた。その光景で無理やり現実を分からせられる。
そのあとは二人して泣き出してしまった。泣きながらも起こったことを刑事さんに話した。
刑事さんと話した後、一通りの検査が行われ身体に異常がないことのことで帰宅した。
「ねぇ、お酒ないの?」
「ハ?手に持ってるでしょ」
部屋に戻ってから私たちは酒に逃げた。買い込んでおいたビールや酒瓶などを開けて飲みまくっていた。
「もうないの」
床に知らばった缶ビールなどを覗き込む美咲、私は酒瓶を抱えて部屋の角に座っていた。
お酒におぼれ感情も不安定になり私たちは怒ったり、泣いたり、笑ったりと壊れていた。
その数日後私たちだけでお義父さんの葬式をおこなった。
ゆめゆめ楽しいその世界 @NNN6
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