与えられた役割、受けられる印象から自我を形成し、アイデンティティーと呼称するに至る前の、小学生が主役なのだから、この舞台、望まれる物語は面白く、皮肉で、立てた中指が映えるのだろう。妙に丁寧な口調の語り口が、客観的にものを捉えてるのか、他人事として自身も観客たる部分が垣間見えるのか、どうにでも受け止めれる部分もまた愉快な物語でした。