第10話
「どうしていつも僕ばっかり……って、ねえ、
精一杯の我慢をして留守番をしていた
「でもさ、今回やばくなかった?」
「マジそれな?加賀美……あれマジもんのバケモノだったっしょ?」
「そうそう、
「そうそうっ……ておい。あれは、まあ……ちょっとした油断というか……だあっ!マジで
「もちろん俺にも感謝してるよね?」
「
「はあ?そもそも俺の
「はいはい。そうですね……ってか、
「あー、二人とも疲れたから先に休むって」
「まじか……だよなあ」
「二人とも今回めっちゃチカラ使っちゃってたし。大丈夫かな?」
「それはね、大丈夫だって
「ふうん。ならいっか。じゃあ起きた頃に全力で労おう!」
「
「っく、
「まあ、色々あったけど、あの女の子が無事でなにより」
「確かに。つーか、
「悪者だったとしても、あれはやりすぎちゃったかな?」
「やりすぎもなにも、
7人が揃い、詳細な相関図が展開されていたはずの『世界樹のホワイトボード』には現在、「MISSION COMPLETE!」とだけ大きく書かれていた。
「これからも、こんな依頼ばっかなのかな……?」
「何?
「そういうわけじゃっ……ない」
「もしかしたら、加賀美がラスボスで、僕が7人を揃えたから、全てクリアって可能性もありますよね?」
「
「まあ、一件落着なのは間違いないしね」
「あっ!そうだ。
「たしかにー」
「うそっ?そんなのやってくれるの?」
「だってさ、俺ら、かけがえのない仲間っしょ?」
「
「やめっ、マジそんなつもりじゃねーし!」
「ごめんごめん。何か言い方がね?」
「うわあ、萎えた。もういいよ、
「えっ、僕も行きたい」
「もう、
繁華街の喧騒を背に
【了】
backbone-drops 穂津実花夜(hana4) @hana4
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