改造人間の幻想郷録伝

第1話

｢やぁやぁ｣

｢貴方は...誰かしら？｣

｢ははは...ゆかりん、俺が誰か分からねぇとか何寝ぼけてんだ？｣

｢!!｣

｢思い出したみてぇだな...｣

｢貴方はしんだんじゃ！？｣

｢あぁ、たしかに死んだな｣

｢なら何で｣

｢俺の力...だな、分からねぇか？｣

｢貴方は完全体のなり損ないとして見なされたはずよ｣

｢あぁ、違いないな...お前が消えた後俺は死なないのをいいことに肉体改造をされ、挙句の果てには『ギフト』を手に入れたんだ｣

｢...そして、俺はギフトを乱用して施設を破壊し、幹部どもを殺していった｣

｢残り1人...てめえを殺せば復讐が終わる｣

｢だから殺したいと｣

｢あぁ｣

｢悪い事は言わない...無抵抗で死ね｣

｢断るわ｣

｢...そりゃあそうか｣

『破壊』

｢じゃあな｣

｢...残念ね｣

｢死の境界いじりやがった…こいつ｣

｢当たり前でしょう、さすがにあれは無理よ｣

『シヴァ神』

｢肉弾戦じゃオラァ！｣

『式神・藍』

｢紫様、どうされましたか｣

｢緊急事態よ、シヴァの名を冠する者が現れたわ｣