第11話 善良なみんな
20時半。俺は家の玄関に着いた。多分、みんなケーキを食べてしまったと思う。
「ただいま!ごめん!遅くなった!」
新しい父ちゃんも、母ちゃんも、隼人も、ご飯に全く口をつけず、俺のことを待っていた。俺は、初めて新しい家族ができたんだなと感じた。
「本当に、ごめん。」
「とりあえず、準備して、みんなで食べよう。雄馬も、早く手を洗ってきて。」
手を洗いながら、ちょっとだけうるっときた。
「隼人、本当にごめんな。」
「いいんだよ。補講、お疲れな。」
みんなで囲むチキンとケーキ。俺は、何があっても、この家族は大事にしようと思った。恥ずかしいけど、そう思ったんだ。
【無敵のやつら】完
無敵のやつら 鈴木すず @suzu_suzuki
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