この作品は終始優しい文体で書かれており、普段からハードな文体の書物に慣れ親しんでいる僕としては非常にリラックス出来ました。また僕も統合失調症なので非常に共感も持てました。僕はこの作品を読んで、弱り切った人間は、平凡な幸福こそが純金なのだとも思いました。この作者の優しさも文章を貫通して僕の胸中に染み込みました。病人なりの清冽な芸術様式を実感しました。
ここにじっとしていたい。