第3章 人生そう上手くは行かない

 この夢の様な日々の終わりが見えたのは、私の書いている「罰ゲームで学年一の美少女に告白したけど何故かOKされました」の5章を迎えた時でした。


 ただ、私としてはこの章で人気が落ちるであろう事はある程度予想していました。


 何故私がこの章で人気が落ちる事が予想出来ていたのか、それはシンプルに、この章で今まで上手く行っていた主人公とヒロインの仲が険悪になる出来事が起こるからです。


 私はネット小説の投稿に関するエッセイを読むのが好きで、その中で書かれていた事の中の一つに、小説で鬱展開や主人公のピンチなどのマイナス展開を書くと、読者からの評判が悪くなり、フォロワー(ブックマーク)が剥がれるというモノがありました。


 ただ、私が今まで小説家になろうに投稿していた作品は全てそんなに人気が無かったので、この現象は経験した事は無かったのですが、それでも、こういった読者の心理も私はある程度理解できたので、この章である程度ランキングの順位は落ちるだろうし。


 最悪、フォロワー数も減ってしまうかもしれないと私は思っていましたが、この話は主人公とヒロインの仲を深めるために避けては通れない大切な話だったので、人気が落ちるのを覚悟したうえで、第5章を投稿し始めました。


 そして、その結果はというと、結論から言うと、フォロワーが減る事はありませんでした。


 今までずっとランキングでそれなりの位置にいた事もあってか、何人かのフォロワーが離れる事はあっても、その度に他の方がフォローして下さったので、フォロワー数自体が減る事は無かったです。


 ただ、その以上の問題が起きてしまって、それは、今まではずっとランキング100位以内には居れたモノの、憂鬱な展開を書くにつれて分かりやすくランキング順位が落ちて行って。


 最終的には、日間ランキングから私の小説は完全に消えてしまい、以後決して、日間ランキング100位以内に私の作品の名前が載る事は無く。


 PV数も目に見えて落ちて、毎日数十人増えていたフォロワーも全く増えなくなり、小説家になろうに投稿していた時と同じような、小説を投稿してもPVもフォロワーも殆ど変化しない、私にとっては見慣れた退屈な日々が再び戻ってきました。


 ただ、この事に関して私はとても悔しい思いはしましたが、後悔はしていません。


 何故なら、こんな私の作品でも、もしかしたら再び日間ランキングに乗れるかもしれないという新しい希望を持つことが出来ましたし。


 フォロワー数の増減を見て、どういった展開を書いたらフォロワー数が増えて、逆にどんな展開を書いたらフォロワーが離れるかという事を、ある程度理解出来た気がするので。


 次の小説を書く時は、なるべく鬱展開は書かないようにしようと思うことが出来ました。私自身、そういう展開は嫌いでは無いですし、物語を盛り上げる為に必要だとは思っているのですが。


 読者の方が望んでいない展開を書くのは作者としては良くないと思いますし、読者が離れてランキングからも消えるという辛い思いはもう二度と経験したくはないですからね(笑)


 さて、こんな感じで夢の様な時間は終わりを迎え、現在はランキングとは無縁のつまらない執筆生活を送っている作者ですが。


 次章では、そんな私が小説を書く上で気を付けている事を書いていこうと思います。


 正直、私自身は何の実績も無いので、説得力は0だとは思いますが、私はエッセイを読むのが好きで、色々な人の書いたPVやフォロワー(ブクマ)の増やし方と居たモノを読んでいて、それらを参考にした上で、私自身が心がけている事を書いていこうと思います。

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