第4話 異世界の生き物
探索を始めて早くも30分経った。その中で
(暇だし……)
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シビレ
【薬草ランク】D
【詳細】触れるだけで触れた部分が少しの間痺れてしまう。体内に摂取すると身体全体が麻痺してしまう。
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【薬草ランク】C
【詳細】付近に一定の胞子を撒くため、その胞子を吸い込むとたちまち眠りに入ってしまう。
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【薬草ランク】C
【詳細】付近に一定の胞子を撒くため、その胞子を吸い込むと幻を見てしまう。
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何故俺がこんなものを知っているのかというと俺が犠牲になったからだ。おかげで【麻痺耐性・中】【睡眠耐性・中】【幻耐性・中】を手に入れた。
そんなことがあり辺りを注意しつつ歩いていたときだった。
ガサガサッ
突然、近くの茂みから音がした。
二、三分経ってもなにも起こらなかったのでこちらから近付いた。勿論気付かれないように、息を殺しつつ慎重に進んだ。本当は逃げるべきなのだと思うが、異世界というだけで好奇心に抗えなく、つい進んでしまった。
《スキル【気配隠蔽】を習得しました。》
今とっていた行動のおかげで新しいスキルを手に入れたみたいだ。やはり【転生者】の効果はチートではないだろうか。
そんなこんなで向かっていた茂みに着き、とある生き物を見つけた。
俺の目の前に居たのはウサギだった。それも額に角が生え、瞳は爛々と赤黒く染まっているまさに『ザ・異世界』ということを教えてくれるかのように。
(あのウサギを見るに、この世界の『魔物』なんだろうけど……どうしたら良いものか…)
そうして角の生えたウサギを注意深く眺めること数分。
《スキル【鑑定】を習得しました。》
やはり思ったとおりのようだ。俺のとった行動によってスキルは習得できるらしい。なにそれどんなチートだよ本当に。しかしこうも思ってしまったのだ。
(あれ、【鑑定】手に入れたらもう俺の【異世界辞典】いらなくないか…?)
そう、今のところ【異世界辞典】よりも【鑑定】の方が使い勝手が良いことを知ったのだ。
そんな時だった。
《スキル【異世界辞典】を所持していたことにより【異世界辞典】と【鑑定】を統合………統合したことにより、【異世界辞典】と【鑑定】は
…………うわぁ、なんか凄いのは分かるんだけど、こうも簡単に手に入るとチートって面白くないな。
そして【慧眼】の詳細を見たとき、チートでチートが手に入ったと思わず両手を上げそうになった。
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慧眼
【スキルランク】SS
【詳細】全てを見通す眼。眼に映る情報は勿論、相手のステータスやスキル等を見通し、偽装や嘘、弱点などを見抜くことが出来る。
【発動型】
【消費魔力】15
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(使い勝手がよすぎるのに低コストなのだからやはりチートだろう……いや、俺の魔力は少ないから高コストか…?)
(もう考えるのは諦めよう……)
そして思考を放棄し、先ほどのウサギに向かって【慧眼】を使用した。
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ホーンラビット
【
【詳細】額に一本の鋭く尖った角が生えたウサギ。直線上の敵に対して刺突する習性がある。
【所持スキル】刺突
【弱点】物理攻撃・魔法攻撃etc……
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見た感じ俺の知ってることと同じくあのウサギは弱いようだ。強いて言うならば、直線上にどのくらいの速さで刺突してくるのかが気になる。
そしてふと思った。
(このウサギを逃したら俺は今日なにも食わずに夜を越してしまう………)
そして決断した。
(よし、狩ろう)
こうしてウサギVS子竜というなんとも大人気ない戦いが始まるのだった。
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これから、必要な場面以外で手に入れたらスキルはここで紹介します。
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麻痺耐性・中
【スキルランク】C
【詳細】自身に対する麻痺を50%低減する。
【消自動型】
【消費魔力】無し
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睡眠耐性・中
【スキルランク】C
【詳細】自身に対しての睡眠&催眠を50%低減する。
【自動型】
【消費魔力】無し
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幻耐性・中
【スキルランク】C
【詳細】自身に対しての幻を50%低減する。
【自動型】
【消費魔力】無し
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気配隠蔽
【スキルランク】C
【詳細】自身の気配を周囲に同化させ、悟らせにくくする。
【発動型】
【消費魔力】10
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鑑定
【スキルランク】B
【詳細】目に映る様々なものを即座に知ることが出来る。
【発動型】5
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転生したら竜(♀)だったので楽しく生きたいと思います 紅華@くれは @takuwan0613
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