第56話 見届人
私の名前は桂子。
私は夫を愛し、気心の知れたパートナーたちと大切な日々を育みました。
幸いにも、私たちは子宝に恵まれ、私でさえ、子供を授かれました。
私は
やがて、夫もパートナーたちも去り、次代に彼らの思いは託され、私は後見人となりました。
歳を取ることのない私。
当初は、視覚と聴覚のみであった感性の回路も、
私は私であることに疑念を持ちながらも、日々を送っています。
私は何者であるのか?
私は何処に向かおうとしているのか?
これは私が私である限り、永遠の命題なのかも知れません。
今、ひ孫の二人が私という存在に挑んでくれると言ってくれました。
とても楽しみです。
私自身、自分が何者なのかを定義出来ていないのですから…
私は桂子。
生ける
かつては
aiDoll たんぜべ なた。 @nabedon2022
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