苦く悲しい、ざまぁ。

もしも自分が死んだら、家族は悲しんでくれるだろうか、もっと優しくすればよかったと、後悔してくれるだろうか。

これは、かつて青少年だった人は誰でも(えっ私だけ?違うよね?)感じたことのある思い、そこから始まる物語を、青い筆力のままシンプルに描いた作品です。
はっきり言って、主人公の抱く思いは妄想です。事実と違うからです。しかし、それが妄想ではない場合もありうるのが現実というもの。その現実の厳しさと、読み手の経験という下地があるからこそ……
主人公の家族と幼馴染が戸惑い、そして後悔する姿が、とても苦く悲しい「ざまぁ」として刺さるのです。

少し変わった「ざまぁ」が欲しいかたと、それでも希望を持って生きろ、と叫びたいかたにお勧め。
31読/31続にてレビュー。

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