地文のツッコミが擽ってくる

オカメというアイテムも勿論ですが、独特な設定とコメディ要素が絶妙にかみ合わさり、熱された所で多角的視野を持つ地文が挟み込まれてとても面白いです。

初めは心情がカッコで連発されますので読み手を選ぶ書き方かな？とは思いましたが、キャラクターが突っ走っても適度に客観視が入るのでその場のカオスさ(褒めてる)がよく伝わってきて、最終章では最早その流れでこその楽しみ方に染められてしまいます。

特に後半の戦闘描写と2回目オカメinオカメの描写の間の取り方が素晴らしい。
読んだ方は分かってらっしゃると思いますが、読んでない方はそこだけでもコメディ感満載なので一読してみましょう。実行犯達のツッコミと地文の補足が重なって電車であっても笑います。いや笑いました。困ります(褒


ストーリーに関しては1章、2章は正直タイトル、荒筋通りの展開でゆっくり目なので人によってはかっ飛ばしてしまうかも。拝読はしましたが本格的に面白くなるのは3章からであると個人的には感じます。
もう一人のヒロインと言えるリリー嬢が丸くなったり、オカメな主人公と仲良くなったり。その辺りからページを捲るのがどんどん早くなりました。
いや、まさかそのcpを推したくなるとは思わなかった。ダブルヒロインてこういう意味…！どうか幸せになってほしい…！！

ともかく気付いたら文面なんて気にせずオカメが頭から離れなくなりますから注意が必要です。パワーワードだとは思いますが、私は般若あたりが大好きですよ、おほほほほほ……。いやイザベル様の笑い方ですら映像再生されると笑ってしまう。凄いなこの小説。強い。


纏めまして、執着系王子が好きな方、というよりはギャグコメディが好きな方にぜひおすすめな作品です。
恋愛での甘い感じもありますが、どちらかと言うと男女云々よりヒロイン達の内面が可愛すぎて此方が照れて来ますので、可愛い初心な感じの女性が見たい方は特に満足できるかと。

あと番外編では次作ヒロインが乱入してきたりと何でも有りでそれすら楽しい。そちらも長編な様ですがまた見にきます。頑張ってください(^^)