ヘタレ陰陽師シリーズの第3弾ということで。
こちら、主人公はお兄ちゃんの歓太郎ですね。
超絶的な異能を持っているのは弟の慶次郎なんですが(そして、本編ではこちらがヒーローです)、かといって、歓太郎が無能者、というわけではない。
だけど、晴明の生まれ変わりとまで言われる弟さんの前ではかすんじゃうところもあるんですよね。だからといって、お兄ちゃんはあきらめない。
だって、慶次郎のお兄ちゃん、ですからね。
がんばる、がんばる!
『ハイキュー!』で及川さんも言っていました。「才能は開花させるもの。センスは磨くもの」。歓太郎は、才能もセンスもあり、なにより努力できる男なのです。
で、この兄弟。
今回、自分ところの神社の神様によって、とある事件に巻き込まれます。
そのとき、ふたりで対処するのですが……。
いやあ、お兄ちゃんの頼もしいこと!!
本編を読んだ後、こちらのスピンオフを読んだらお兄ちゃんに惚れ直します。
もちろん、こちらから読んでいただいて、本編を読むもよし。
ぜひぜひ、この歓太郎・慶次郎兄弟の「ふたりでひとり」感をお楽しみください。
全然わいせつじゃないです。
いきなりなんだって話ですけど。
こちら本編では「わいせつ神主」こと歓太郎を主人公にしたスピンオフであります。本編ではツッコミ番長はっちゃんことヒロインが怒涛のボケをさばく姿に魅了されるのですが、本作はそのヒロインの相手役の兄のわいせつ神主が、なんかもー、素敵にかっこよく輝いているのです。
そう、まさに有名なあの人みたいに!!
神様がラストそうおっしゃるのですから、こりゃすごいことです。
イケメンきょうだいのイチャイチャ(?)あり。
老害にスカッとやり返す、ざまぁあり。
なんだかうるっときちゃうハートフルな展開もある本作。
楽しくサクッと読めるので、秋の夜長にどうぞ!