陰鬱で真面目で凄惨でちょっと可愛い

重苦しい出だしで、ハッピーで楽しくて笑える話ではないと分かる話。
序盤は終始どんよりしてます。
主人公の少女がとっても可哀そう。
彼女が真面目で堅苦しくって、でもどこかからかいたくなるような可愛らしさがある。
なろうからのお引越しに伴い、だいぶ改訂されているので、改訂前より分かりやすく読みやすい。
個人的には、主人公が知り得ないことは極力書かれていなかった(後半で怒涛の勢いで明かされる)なろう版の方が好きでしたが、スムーズに展開を理解出来るカクヨム版の方が、初めて読む人には良いのかも。
後半になるにつれ、カワイイキャラが出てきたり、なんだか笑えてしまったりする展開になったりして楽しいです。
やはり筋肉とむさ苦しさには真面目な話は似合わないのでしょう…その分、血みどろスプラッタが増えるので、受ける重苦しさは序盤と変わらずとんとんです。
私は最初の数行で「好きな文章だ!」と直感して見事的中したので、同じように感じた方にはハマる作品だと思います。