人生に迷ったら読み返したい

八壁さん作品を初めて読みました。

すごく短いのに、多くのことが書かれているような気が、勝手にするんです。

たとえばそれは勉強のワンシーン
たとえばそれは過去の思い人
たとえばそれは喫煙所

この話を読むとき、自分の中の経験がすごく刺激されてて、
心を揺さぶられるから、800字じゃないような感じだと思うんです。
それは、自分だけでは表に出せない。
だけど、読者抜きに、ただ800字の文字だけでも、こうはならない。
私たちと作品が補完しあうことで、結実している感じがすごくします。

それが小説なのかもしれなくて、当たり前のことなのかもしれないけれど、
すごく自分と向き合わされるような気がします。
俺は結婚もしていないし、子どももいないけど。

事実としての過去は変わらない。
でも、それを自分の心にどう残して、これからどう生きていくかは、
自分次第。
という心の持ちようさえも、自分次第。

ただ、自分だけでは、「自分次第」はみえてこない。

そんなことを考えさせられました。次読むときは、また全然違うことを考えると思います。

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