エピローグ
「もう、つっかれた~~~」
マアナが空から降りてきたのは、それから暫く経ってからのことだった。
もう既に嵐は過ぎ去り、東の空が明るさを取り戻し始めている。
初めての飛行に疲れたのか、満足したのか、それともその両方か?
マアナはその場に突っ伏した。
助け出された子供も極度の緊張から解放され、今はスヤスヤと眠っている。
夜が明けていく。
だんだん昇ってゆく朝日が、さっきまでの暗闇がウソのように、全てを黄金色に変えてゆく。
『また今日という日が始まる。』
マアナはそれが嬉しかった。
「どうだ?初めての空は、楽しかったろう?」
近づいてきたソラが言う。
「私と共に世界の、空の果てまで行ってみないか?」
「きっと素晴しい明日がそこに待っている。」
地面に突っ伏していたマアナがピョンッと起き上がる。
さっきまでの彼女は何だったのかと言うぐらい晴れやかな顔をして、、、
「うん、わかった! わたし行ってくる!!」
朝日を受けて、明日にワクワクしかない幼子のような笑顔のマアナの前には今、
何処までも金色に輝く大空が広がっている。
空と海のマアナ 3racro @MIRACRO
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。空と海のマアナの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます