エピローグ


「もう、つっかれた~~~」


マアナが空から降りてきたのは、それから暫く経ってからのことだった。

もう既に嵐は過ぎ去り、東の空が明るさを取り戻し始めている。



初めての飛行に疲れたのか、満足したのか、それともその両方か?

マアナはその場に突っ伏した。


助け出された子供も極度の緊張から解放され、今はスヤスヤと眠っている。






夜が明けていく。

だんだん昇ってゆく朝日が、さっきまでの暗闇がウソのように、全てを黄金色に変えてゆく。


『また今日という日が始まる。』

マアナはそれが嬉しかった。




「どうだ?初めての空は、楽しかったろう?」

近づいてきたソラが言う。


「私と共に世界の、空の果てまで行ってみないか?」

「きっと素晴しい明日がそこに待っている。」



地面に突っ伏していたマアナがピョンッと起き上がる。

さっきまでの彼女は何だったのかと言うぐらい晴れやかな顔をして、、、



「うん、わかった! わたし行ってくる!!」


朝日を受けて、明日にワクワクしかない幼子のような笑顔のマアナの前には今、

何処までも金色に輝く大空が広がっている。

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空と海のマアナ 3racro @MIRACRO

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