恋愛要素があるから読まないなんて勿体ない!努力・友情・勝利が好きな方へ

「努力・友情・勝利」が好きな方は、こちらも好きになっていただけると思う。

この話において、恋愛要素は戦闘描写と戦闘描写の間を埋める日常回なんてお茶を濁すためのものではなく、主人公が夢へと向かって努力していくための原動力として描写されている。
主人公の少女セネカは、愛するものを守りたいがためにストイックに理想に向けて努力し、本来は戦闘向きではないスキル【縫う】を柔軟な発想力と、たゆまぬ努力で目標の為に鍛え上げていく。
そのひたむきな姿は、周囲の人間の心をも燃え上がらせ、彼女のもとには「叶わないかもしれない夢」を「必ず叶える目標」に変えた仲間たちが、また一人、また一人と集まってくる。
その仲間たち個々人のストーリーもまた非常に面白く目が離せない。彼らも自分が主人公の物語を生きているのが強く伝わってくる。

個人的に、昨今の棚ぼた的に得た最強の力で楽にイベントクリアという話は食傷気味だったので、主人公たちの試行錯誤がストーリーの中心であるこちらの作品は、非常に楽しく読むことが出来た。