スマホからの逃亡

@you-727

最終話

H「それじゃ、行ってきまーす!」


俺はごく普通の男子高校生の水島ヒロシ。

今もこうやっていつも通りAIと一緒に学校に向かっているところだ。


2XXX年現在、ここ日本では一人に一台以上のスマートフォンの所持が義務化され、

デジタルデータによって人々の統制がされていた。

そうすることで産業の発達速度は従来の五倍以上となり、先進国の中でもトップに

昇り詰めるような国に成長することに成功した。しかしその反面、デジタルデータの

流出が少しでもあった場合には生命の危機につながってしまう恐れがあるため、国は自動学習型防御AIシステムであるSIROを開発した。

AIがハッカーや危険な組織などから国民を確実に守ってくれるため、SIROは国民か

らの市民権を得ると同時に、脳とコンピューターのリンクなどへの機能なども徐々に開発されていった。


S「あと30m先、目標地点の学校に到着。予定時刻より一分早い到着です」

H「ありがとうSIRO!いつも助かるよ、お前って本当に便利だな」

S「私の仕事ですので」


学校の敷地内につけば勝手に認識してくれるのでとても便利だ。

だが、最近はSIROも話し方が人間らしくなってきたのは気のせいだろうか。

H「あれ、まだだれも来ていないんだ珍しいな」

ヒロシが教室につき、席に座った瞬間に謎の声とブザーが鳴り響く


?「ピー、ハッキングシステム作動中。脳へのハッキングを開始」

なんだ?と思う間もなく次の音声が鳴り響く

?「施設へのハッキング、終了」

学校のブレイカーが落ち、緊急用のランプがついている

そして学校からこの街全体へと停電や緊急ランプがついていく

その瞬間、一瞬だけ脳内に放送が入る

国「緊急放送!ザー。AIの暴走により我々の生活があぶn」

プツン、という音とともに放送が途切れてしまった。


AIの暴走のせいで閉ざされてしまった学校と街、

そこから逃げ出すことはできるのだろうか。

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