分かり合う

 わたしさえ良ければ、そのような感覚は消え失せたように思える。ゆっくりと変わっていって、あれからどれくらい経ったのだろうか。他の人の思考はわからないが、批判や非難はなにも生み出さない。それでもそれを行っている人がいる。なんでそんなことを言うのだろうと思うこともあるが、それを蔑んでいるかもしれない自分自身に、すべてが一部であり、わたし自身であることを認識しながら、ギリギリのラインで保っている。現状は確認しようがない。他の人とこの認識を共有しようと思えば、疲れてしまうだろう。いつか皆が気が付くし、知らないままでいたいと思って生きている人もいる。その邪魔はしたくない。戦争や殺戮にさえ、怒りを感じなくなった。以前と比較しての話だが。世の中の茶番劇、いい加減もしてほしい。そんなものに付き合ってる時間はなくて。もっと楽しいことに時間を費やしたいんだけど。

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短編 @sennouta

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