第6話 (仮)

――コンテナハウス


プディング、御立腹……、

「あ〜〜もう!ゲームの説明が全然進まないじゃないですか!商売あがったりですよ!」


ぷるんぷるん


「ごめんごめん……」

商売って何?とも思ったけれど、またふてくされるだろうし、止めておこう。


しかし……このプリン、かなり高性能なナビキャラだ。


私をお嬢さんと呼んでいるし、モニターのどこかにカメラも仕込まれているのだろう。相手が誰か認識して、話しているし。


「それじゃあ、お嬢さん!今からモード変形を説明しますから、ちゃんと聴いてくださいよ」


「モード変形?」


するとアームから、

「シュヴァルツチェーーンジ!!」

と、渋い声の叫びが響いた。


ガガギゴガゴゴガキゴ……


「え……」


アームが一瞬でロボットが変形していた。

それはものすごい速いスピードだったが、一つだけ分かったことがある。


いやいや、構造上、絶対にそうはならんだろ!


……という、無茶な変形だったのだ。


そして、変形した姿は、まさにロボットアニメに登場しそうな雰囲気。


「状況に応じて、ロボットモードとアームモードをうまく切り替えて下さい!それがクリアの鍵ですよ!お嬢さん!」


「クレーンゲームで変形?どういうゲーム?」


「あ!忘れていました!タイトル画面をお見せしなければ!」


デェーデェーン、デェーデェーン!


『全く新しいクレーンゲーム(仮)』


画面に表示されたタイトルに私は唖然とした。

「(仮)って、タイトルが正式決定してないってことだよね」


「……」

ぶるんぶるん


「あぁ、なるほど、開発中のゲームのテストプレイをしろってことか!」


「……はい。そんな認識で良いと思いますよ、お嬢さん」

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