あとがき~She drinks The Water.~
こんばんは、わたしです。
完結からかなり時間が経ってしまいましたが、短編『She drinks the Water.』のあとがきを書こうと思います。
この作品は『ゲーム原案小説オーディション』というコンテストに参加していた短編小説で、そもそもわたしがカクヨムに登録したきっかけが、このコンテストでした。
ある日ぼんやりとTwitter(当時)を眺めていたところ、たまたまコンテストの広告を目にし、無類のゲーム好きを自称するわたしにはこれを無視できなかったため、ちょっくら書くか、ということになったわけです。ちょっくら書くか、で小説をこしらえるんじゃないよと言われそうですが、残念ながらわたしの創作活動は九割がたそんな感じです。
さて、肝心の小説の中身ですが、この作品は『キャラクター育成型の変なゲームを買ったら、対話相手の画面の中の女の子が日に日に進化して自分のコピーみたいになっちゃったよ!』という内容です。身も蓋もない言い方ですね。
この『画面の中の女の子が対話を通して日に日に進化するゲーム』というのは、かつてのわたしが作ってみたかった自作ゲームのアイデアそのものです。
しかしながら『画面の中の相手との対話』という部分は、ガストというゲーム会社(現在はコーエーテクモゲームス内ブランド)から発売された『シェルノサージュ』という名作ソフトとして、自分の理想を上回るものが世に出ていたため、この自作ゲームが製作されることはありませんでした。
ただ、このアイデア自体はずっと心のどこかに引っかかっていたため、それならばコンテスト用の小説の原案にしよう! と考え、このような形となりました。持つべきものはネタのストックです。本当に。
ところでこの小説、こう言ってはなんですが、カクヨムで公開している作品の中ではあんまりウケていません(お読みいただいた方、星やハートを下さった方、本当にありがとうございました!)。
いや、気持ちは解ります。画面の中の『アイ』とコンソールで対話していく場面が中心だし、ちょっと実験的要素が強めです。そもそも終始不穏で楽しい感じの作品ではないんですよね。
しかし、カクヨム登録以前を含めて長年わたしの作品を読んでくださっている方はお気づきかと思いますが、わたしはこういう『自他境界が曖昧になる話』や『なんかよくわかんないけど不穏な話』が大好きでして、今後もネタが浮かべばこの手の短編をどんどん書いていこうと思います。書いていてとても楽しかったです。ありがとうございました!
山切はとのあとがきノート 山切はと @nn_kuroron
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