第8話 行き先はヘブル連邦

【だが、俺様に反抗すればこうだ。】


するとオーギュスト海賊団の3つの船から大砲が僕達の乗る豪華客船に向かって放たれる。船本体には当たらなかったものの近くで爆発したので船内は揺れる。


「不味いわね。アーニャ。大砲のだけでも止めてもらえる。」


「了解しました。リリース-解放-。」


するとアーニャさんは機械型の猛禽類の鷹を右手に取りデバイスを解放させると左目にスコープをイメージさせる片眼鏡。


そして両手には物静かで大人しいアーニャさんには似合わないスナイパーライフル銃を持ち構える。


「援護射撃は任せてください。クラヴォエンス-千里眼-。アボスルート・ヒット-絶対命中-。」


3つの船からそれぞれオーギュスト海賊団が僕達の船に大砲を打ち込むと同時にアーニャさんは大砲の数だけスナイパーライフル銃を打ち込むと大砲は空中で爆発する。


オーギュスト海賊団はその様子を見て不発したのかと思ったのか続けて大砲を限りなく、僕達の乗る船に向かって打ち込むがアーニャさんは黙々と大砲の数だけスナイパーライフルの弾を打ち込む。



「見事だわ。アーニャ。援護はアーニャに任せて私達は敵船へ乗り込んでオーギュスト海賊団を追っ払うわよ。」


「え?でも、どうやってですか?」


「それならワシに任せておけ坊主。リリース-解放-。」


爺やさんは機械型のゴリラのデバイスを片手に取って呪文を唱えると勇ましく剛力の名のもとに相応しい片手斧を表す。


「マッスル・ビルディング-筋肉増強-。行くぞ坊主。準備は良いか?」


「え?」


爺やさんは僕をひょいと軽々と持ち上げて僕の服を掴む。


「な、な、何をするんです?!」


「投げる。」


「え?!ちょっ!」


「3……2……」


「僕まだ……」


「1……」


「心の準備がぁぁ!!」


爺やさんは僕をオーギュスト海賊団の敵船に向かって振りかぶって僕は野球の球の如く飛ばされる。もうこうなればヤケクソでしかない。なる様になる。


「リリース-解放-。」


僕は飛んできた機械型のカブトムシであるビートを右手に取り戦闘態勢に入ると解放の呪文を唱えた瞬間に素材は金剛石で木刀の形をした僕の武器である金剛の杖が現れる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界転移したけど職業は魔法使い(仮) 藤田吾郎 @jokre

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ