おまえの目には何が映った?俺らの人間理解が試されている。

だれがわるいか決めればいいのか?そういうんじゃないよね。諸行無常ンゴで済ませてもいいけど、その手の虚無は死んでからゆっくりやればいい気がしてる。巨視的に見れば加害も被害も玉突きの連鎖でしかなく、だが今まさに跳ね飛ばされる玉にそれを分かれと言うのは酷だ。人間の視線は地べたに近すぎて、物分かりよくなど到底できそうにない。でも人間は、鳥の高さがなくとも時間の長さを使って広く遠くを見渡せる。記憶の彼方にかすむまで、あるいは記録がかすれて消えるまで、能う限りの遠くまで。その場にいては決して見えないものが、ここからはよく見える。