第17話 エピローグ
「おいっ猫魔王!私は静かに風呂を楽しみたい、お前は女性に化けて女性用の風呂に入れてもらえ!」
「やかましい!おれがどこで何をしようと勝手だろ!」
そういうとねこねこはちらりとkeiを見たよ。
もう、この二人は仲良くできないものかな~。と思うのです。
でもやっと、keiは温泉には入れました!
雪まみれになったり、カレーを浴びたり、炎に焼かれたり~、
さんざんでった。
さめが猫魔王を調査をしよう。なんて言ったのがいけません!
でもっみんなと戦って楽しかったかもo(^^o)
「keiさんはこの戦いでたくましくなったと思いますよ。B級魔法使いプラスですね。これからも魔法使いとして…」
「んっ!これからは余計なことに巻き込まれないようにしなくちゃね(^o^)/」
そうそう、火星に行ったときもそうだったです。
大きなミミズに追っかけられたり、砂嵐の中をごろごろ転げたり~(-_-;)
あっ痛冷たぁい!
雪の塊っ飛んできた。
「ねこねこだな~」
「おれは知らないよ、おまえがぼけっとしてるから落雪にでもあたったんだろ。」
知らないはずがありません!
「落雪?いやいや~、きゅっぴが投げたのかな??」と、だまされるふりをして...
必殺っ雪岩落とし!
どかぁ~ん!!
猫猫の頭に、おっきな雪の塊をおとしてやった(^o^)v
「やる気だなkei、そうこなくちゃ!」
キャーねこねこったら、たくさん雪だまを作って準備してた~~
ぷくぷくぷくぷく~←温泉にもぐって作戦をねっているのね。
イイ事考えた!
keiは悠然と立ち上がると、近くの大きな木を揺さぶりまった(^o^)v
どどどどど~~
大きな木の枝に着雪して溜まっていた雪が落ちてきたのね。
忍法っ樹木雪崩!
「つめてー!」
猫猫は全身っ雪まみれです(^o^)v
それでも立ち上がって、keiに雪だまをぶつけようと狙ってます。
「keiさん、ほかのお客様の迷惑になる行為は厳禁です!」
頭に雪をのっけて、さめってば怒ってるw
「ほかにお客さんはいないからイイじゃん」
18時半を過ぎると猫猫ホテルはお夕食なので、温泉には誰もいません。
おっきなお風呂が貸切なんでっす。
えっ!
なんか~、きゅっぴが冷や汗タラリな表情でっkeiを見つめ、その視線をそろりと横に向けまった。
あっ!
きゅっぴの視線の先に、頭に雪をかぶったおじいさんがいたぁ~~~~(・・;)
おじいさんは微笑んでいるような優しい顔で遠くを見ています
「ごめんなさぁ~い!」
おじいさんは、こちらを向いてニッコリ。
「よいよい」
「ごめんなぁい!ごめんなさい!」
無限謝罪!
「そんなに気にせんでよい、突然やってきた、わしもいけないのだからの~」
おじいさんは笑顔でkeiを見ていました。
でも、つるりとした頭にまだ雪がのってる(・・;)
「九尾や猫魔王を使い、使い魔とともに西欧からの脅威を払いのけた英雄じゃからな。」
..........??
猫猫も困惑!
さめも目が大きくなってる~。
おじいさん!何で知ってるの(・・;)
「この2人を使いこなすとは、たいしたものじゃ。その小さな使い魔君も優秀じゃな。」
...??
猫猫、さらに困惑!?
さめの目も、さらにおっきくなった!
「仲間を守る気持ち。郷土愛もほめてつかわすぞ。」
きゅっぴは立膝で頭(こうべ)を垂れています~??
「どうじゃkei、神になってみないか?」
えっ!
(沈黙しているのね)
「突然のことで困っているのかな?」
えええっ!
「子孫のものたちだけでなく、災いを退き大地を見守る土地神など向いていると思うがの~」
...!
(沈黙しているのね)
あ~でもでも...
「keiはスノボしたいし~スタートレックも見たいし~神様は困ります(・・;)」
「いや、神になっても人と何も変わらず楽しむことはできるぞ。」
さめも猫猫も目を丸くして、keiを見ています。
「それに身欠きニシンは好きだけど、するめはあんまり好きじゃないです。お酒も日本酒じゃなくて、バーボンとかウオッカが好きかな~」
「それは神饌の話です。神様はそのようなものばかりを食べているわけではありません。」
きゅっぴが頭を垂れたままkeiにささやきまった。
おじいさんは大笑いをしているよ。
「高天原には、もっとうまい酒もあるぞ。」
「ええっホント!でもkeiはお店をやらないといけないしな~。」
keiの人生はお店に縛られてるんだと、いつも思ってる。
「ふつうは人が神にまつられるのは死んだ後のことだ。ゆっくり考えなさい。」
おじいさんは、あっはっはって高笑いをしている。
なんか悪い冗談かしら?
「ともあれ、今回のことはkeiをはじめ皆のもの、ご苦労であった。」
まさか、妄想おじさん(日記参照)じゃないよね~??
「また、ことあるときにはよろしく頼むぞ!」
きゅっぴはさらに深く頭を下げたよ。
そして、おじさんは温泉の湯気とともに消えてしまいまった。
またまた沈黙しているのね~
「いまのだれ!」
猫猫はやっとの思いで声を出した様子。
「大国主さまだ!」
時間がとまったように沈黙してます........
「あ~あ。」
さっきまで緊張して固まっていたkeiさんが緩んだため息をつきました。
その声でさめも我にかえりました。
猫魔王さんも「ふ~。」と息を抜くと、ガックリ肩まで湯船につかっています。
大国主の神様って、日本を作った神様です。
keiさんが道の駅の旅で、計画中の出雲大社にいらっしゃる神様です(・・;)
神使のオサキさんはもちろん、魔王だって、一般人のkeiさんだって、さめも緊張しました。
自分をルシファーと名乗る、中二なルシファーさんの魔力にも恐怖を感じ緊張しましたが...
でもでも、目の前に日本を作った神様がいらっしゃるのは、もっともっと緊張します~。
さめはちょっと思いました。
大国主さまから「神にならないか?」と声をかけられたkeiさん!
A級やS級の魔法使いの称号をまらっても良いのでは...?
「keiっお腹空いた~!」
もうkeiさんはいつもどおりな時間が流れ始めたようです。
keiさんの声に、さめはいつもの日常に戻った実感を感じました。
「keiさん、どうされるのですか?神々に頼んで私はkeiさんにお仕えしてもよいのですが。」
オサキさんがいてくださったら、keiさんはどれほど心強いことでしょう。
さめも安心です。
「まぁ、ゆっくり考えなさいということですし、keiは神様より先にスノーボードのインストラクターにならなくてはならないでしょお(^_^)/」
「さすがkeiさん、神から預かりし人の器を、ぞんぶんに生かし生きてみよう!先のことはその先で考えようということですね。」
いやだからオサキさん!買い被りですって、keiさんはただスタートレックを見て、スノーボードをしたいだけです。
「俺も腹へったな!猫猫食堂でカレーでも食うか!」
しかしながらkeiさんには、オサキさんだけでなく、猫魔王さんのような魔王のお友達がいたこともビックリでした。
「keiも猫猫食堂のお漬物トッピングいっぱいのカレーにする~!」
さめもお腹が空いてきました。
「keiさんがカレーを召し上がるのでしたら、私もカレーというものに食べてみましょう。」
あら、オサキさんはまだカレーを食べたことがないようです。
「もう片付けも終わって、食堂の厨房には誰もいないだろ!いまなら食べ放題だぞo(^O^o)」
えっ(・・;)
追伸
さめは次の冒険の日誌を書くお手伝いをさせられています。
その時はまた、keiさんの冒険にお付き合いくださいね m(_ _。)m
そうそう、神様に声をかけてもらった魔法使いのkeiさん、資格はやっぱりB級止まりでしたw
猫魔王討伐!(kei's Adventure Party) kei @sameyoshi
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