設定

ワンダーランド

∟慎太が初めて書いた小説の世界。精神世界に属しているため、慎太の中でしか存在していない。

 未完結のまま慎太が書くのを止めて、そのまま忘れ去られていった。

 けれど、心の中で書いていて楽しかったことを覚えていたので、世界は辛うじて残っていた。



キリル

∟慎太が初めて書いた小説の主人公。

 慎太がスラスラとキリルの姿をイメージ出来たのは、記憶の片隅でキリルのことを覚えていたから。


 キリルにとって慎太は創造神であり親でもあり、友人でもあった。

 他の友人や父親に会いたかったので、ある人物の協力で彼をこの世界に呼んだ。彼にもう一度物語を書く楽しさを思い出してほしかった、というのもある。



原稿用紙と万年筆

∟慎太はキリルの物語を最初は四百文字の原稿用紙に書いたのと、物語を書かなくなった頃にはパソコンが普及していなかったため、データには残されていなかった。

 ※一家に一台あっても、家族共用なのでリビングにある可能性が高く、そんなリスクが高いところで小説は書けない。


 そういう理由が重なり、原稿用紙のイメージしかなくて、原稿用紙しか準備できなかった。



 ストーリーが進めば、筆を折る原因あるあるが具現化した化け物が現れて、慎太を追いかける。原稿用紙に何かを書くことによって、撃退できる。


 化け物はステージ事に現れる、化け物を撃退することで、次のステージに行くことができる。


 現実よりもワンダーランドのほうが進捗がいいから、だんだんとワンダーランドにのめりこんでいくようになる慎太。


 ワンダーランドは夢でしか現れない。必然的に眠る時間が多くなり、食事が疎かになる。

 寝過ぎのため、どんどんと体調が悪くなっていく。


 慎太が死ぬとワンダーランドも死んでしまう。キリルが窘めても改善しない。

 

 そしてついに、慎太は倒れてしまう。



そもそも慎太は何故、キリルの物語を書くのを止めたのか

∟キリルの物語を読んでくれて「面白い」「続きを早く読みたい」と言ってくれた親友が事故で他界したのが原因。


 最初は完結させようとしたが、キリルの物語を書こうとすると、親友のことを思い出してしまい辛くなるので書かなくなった。

 原稿用紙も見ると辛くなったので全部捨て、忘れよう忘れよう、と自分に言い聞かせた結果、暗示にかかり忘れていってしまった。



親友

∟キリルに慎太がワンダーランドに来るように手助けした。

 死んで幽霊になり、慎太が心配で見守っていた。


 生前は霊能力者(慎太は知らない)であり、その力をもって慎太の精神世界に忍び込んだらキリルを発見。キリルの話を聞いて協力することに。


 最終的にはワンダーランドで慎太との再会を果たし、あの物語を最後まで書いてくれと言い残し、慎太の前から消える。

 ついでに、「最後まで書いてくれないと成仏できない」と半ば脅しを付け加えている。



エンディング

∟親友とキリルの言葉を真摯に受け止め、現実世界に戻る慎太。

 ワンダーランドに行かず、親友の願いを叶うべくキリルの物語を書き始める。

 月日は流れ、慎太は文庫で換算して全十二巻のキリルの物語を書き終えた。



裏設定

 慎太が途中まで書いて放置した小説は、実際に私が途中まで書いて放置している小説。多分今後も書く予定はない。

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シンタinワンダーランド 空廼紡 @tumgi-sorano

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