第3話
『ほれ!妄想するのはやめんか! 魔法の検証は後でも出来るじゃろ。
魔法の情報を手に入れてるから使い方とかは検索でもしてやってくれ。
次はちゃっちゃとスキルを選んで。な!
スキル情報も行っただろうしの?』
「スキルは融通していただける。と言っておりましたが「超能力」と言うのは可能ですか?」
『「超能力」とはなんじゃ?』
「手を使わずに物を動かせる「念動力」や、相手の考えてる事が分かったり、考えてる事を口を使わずに伝える「念話」、行きたいところに一瞬にして行ける「瞬間移動」とかの能力ですね」
『魔法でも出来る物ばかりじゃが、魔法ではいけないのかの?』
「私の世界の物語の主人公である「超人○ック」と言う者が使える能力なのですが、子供の頃から憧れてたんですよね。駄目ですかね?」
『ではその者を思い浮かべてみるんじゃ。読み取ってみようかの』
「はい。ではこんなキャラですよ」
『ん!却下である!
なんじゃその人物は。あれはもう神ではないか!
むりムリ無理!
無理じゃよあれは。
やれと言われればやれん事もないが、ワシを全部使ってやっと。と言う感じかの。
いきなり神と同等には無理じゃよ〜』
いつの間にか現れた椅子にドカっと座りながら「アイタたたた」って感じで叫んでおります。
何処から出たんだテーブルと椅子?
俺の所にもいつの間に椅子があり、座りなさいと手を差し出されたので遠慮なく座りながら、
「では、転スラの「リ○ル」」
『却下!』
「スーパー○ン」
『却下じゃ!』
ドン!とテーブルを叩いて。
クッ!子供の頃から欲しいと思ってた超能力は駄目なのか、、、
ロッ○のように超能力使ってみたかったのに!
リ○ルは地球に帰れるだろうし、スーパー○ンのように無敵になって空を飛んでもみたかった。
『そんな能力なら闇魔法でも出来るのじゃぞ。
鑑定とかはどうじゃ?定番なんじゃろ? ん?』
「これはどうでしょう?「ネットスーパー!」」
『、、、また知らん物を、、
ほれ、思い浮かべてみよ』
『ん?却下である!』
「え?これもですか?スキルらしいスキルですが」
『お主の世界の物語のスキルじゃろ?
そんなん出来んわ!
次元の壁を越えるのに凄まじい魔力が居るのに、胡椒1つで越えろなんて事になったらワシ枯れちゃう』
「シャングリラ」
『却下! お主の事じゃ、同じようなものじゃろ?』
「、、、もうバレてる」
「では「マイホームベース」というのは?」
『、、、もう良い。すぐに思い浮かべてみろ。
ん〜?住むところはこの世界にある「ディメンションホーム」で出来るだろうし、食材の補充や服の製造も魔素変換の物質化で出来るかな。
って、なんじゃコレは!?
銃やヘリコプターというものは何なんかの⁈ なんと言うものを作ろうとしてるのじゃ。
それは無理じゃよ。
そんな危ないものこの世界には持ち込ませぬぞ!
却下である!』
「待って下さい!衣服や生活用品は魔素と言うものを原子変換?して物質化で出来るんですよね?
でしたら魔素変換で物質化出来るものを、私がこれまでに買ってきた物限定にする。と言う事でどうでしょう?
それなら銃火器やヘリコプター、装甲車なんてとんでもない物はこの世界に現れないので安心安全ですし。
買った物限定変換スキルで是非!」
『ん〜、、、なるほど自身で買った物限定か、、、
それなら危険な物はないのかの、、、
これまでどんな物を買ってきたかお主の過去をチェックするぞ。
不思議な形の弓じゃな。なんじゃお主、狩りでもやってたのかの?
それにこんな反った片刃の剣とかこれまた不思議な物を、、、
こんなもん使えるのか?
って飾って眺めるだけとか、使いもしない武器を趣味で持つなんて妙な世界じゃの。
まぁこの程度の物なら形は違えどこの世界にもあるから大丈夫じゃろ。
それに、、、故郷の食べ物は確かに精神の安定には良いのだろうしなぁ。』
『よし!これなら訳の分からない「超人○ック」や「リ○ル」や「スーパー○ン」などよりは遥かにマシじゃ。
それじゃあ買ったもの限定の魔素変換物質化のスキルにして、スキル名はどうしようかの。、、、、カッコいい名前出ないの〜。
面倒臭い「買い出し」に、』
「や!「ショッピング!!!」でどうでしょう?」
『おおぅ、、いきなり大声を出すでない!
ショッピングは言い過ぎじゃないかの? お主が買った物だけだと店のような品揃え無いじゃろ?
、、、あ!「金」買っとるじゃないかお主。
危ない危ない。金や銀の変換は禁止にするぞ。』
「そうですね。経済を壊してしまうのでそれは無しで結構です。お手を煩わせてすみません」
しめしめ、無理だろうと言うものから提示してどんどんランクを下げる交渉で「これならまだマシか」という感じに持ち込めたな。買った物限定とはいえ元の世界の物が手に入るのは凄い事だぞ。
でも超人○ックの超能力は欲しかったなぁ
『お主悪い顔してるの、、、
そんな顔してたら頭の中見るぞ。
、、、って、もう疲れたしまぁよいか。
干渉はせんから好きにせよ。
召喚なんてものをやった奴らが悪い。
でも「ショッピング」と言うのものぅ、全て買えるわけではないからの、、、
元素変換するスキルならもう錬金術の範囲内と言う事で、お主のスキルは「錬金術」じゃな。
これでやっと送り出せるのぉ。』
ほう!錬金術と言うのがあるのか。『パンッ!』っと両手を打ち鳴らして使うのかな?
記録空間のチェックしてなかったなぁ。
「錬金術。検索・・・・・・・・・・・・・・」
なるほど。そのようなスキルなのか。
なら魔素を元素変換して買った物が出来るなら「錬金術」と言っても良いのかな。
「そのスキルの範囲と言う事で錬金術と言う事は分かりました。
ですが、この世界の元々の「錬金術」のスキルまで使えるようなるのですが良いのでしょうか?」
『かまわんよ。どうせ買った物が現れる現象を言い訳しなくちゃいけない場面がくるのだろうから、「錬金術で」と言えば少しは誤魔化しがきくだろうしな。少しは。の。
よし。これでスキルも与えたぞ。
何か一つ買った物出してみ。
こんなスキル与えた事無いからちゃんと使えるかのテストじゃ。』
酒ならお礼になるかな。
「山崎のうん年物を どうぞ』
『おぉちゃんと出たな。
酒とは気がきいてるじやないか。
すまんの。ありがたくいただく事にしよう。
ではもう良いな。良いか?
じゃあ元気で行ってまいれ。ただし吸収のせいで能力無しと鑑定されてしまったら辛い目に会うかもしれんが本当に良かったのかの?』
「はい。ここでのやり取りで知っているので対処出来ると思います」
『ん?ここでの記憶は消されるぞ!』
「え?そうなんですか?」
『だってワシこの世界の神だけど、知られては不味いからの。
ワシの記憶は消して行ってもらうのじゃよ。
ではな。元気での。お主のやりたいように生きるが良い。』
って言った瞬間、椅子の下にポッカリと黒い穴が。
「そんなぁ、、、ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
また落ちていく、、、
玉ヒュンですよ、、、
『やっと行ったのぉ、、、
こんなに時間かかるとは。もう2度と直接交渉は無しじゃな。
これからは全部適当に振って送り出すように!じゃ。
しかし気絶させてしまった時は焦ったの〜。
機転を聞かせて亜空間を作らなかったらワシが殺してしまったところじゃ。
まぁ障害出ないように脳も強化しておいたので記録空間も上手く使えるじゃろ。
検索も付けておいたしの。
ん〜、、、スキル二つ付けたようなもんじゃのコレ。
ま、大丈夫じゃろ。強化したしの。もう送ってしまったのでこれ以上は面倒くさい。
向こうと時間の流れを変えていて良かったよ。』
巻き込まれ転生 〜吸収の闇魔法はチートでした〜 @majimun
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