第5話 おや!? 精霊の様子が……!


 

 そのあとは普通に家に帰って、いつも通りに過ごして寝た。

 いろいろ考えることが多かったけど、やっぱり今起きてる自体に追いつけてないみたい。

 精霊、妖精、キツネのお姉さん。摩訶不思議なことが連続で起きたせいだ。みんなには見えてないものが自分には見える。初めての『自分だけ』という特別性に嬉しい反面、『みんな』という枠組みから追い出された気分だ。


 特別な何かをもらったからと言って、普段とは違う生活は送れないみたい。ふわふわは今も浮いているけど、もうそんなもんだろって感じ。

 ふわふわはその見た目のままじゃないか。煤渡り、真っ黒クロスケの色違い。不思議なものすら例えることができる、という馴染みが俺を怖がらせない。見えないものが見えるようになっただけ。生活は変わらない。もう寝ようか。







 おはよう。いつもと変わらぬ朝。いろいろなふわふわがいろいろなところにいる。赤、青、黄色、緑、黒、白、茶色。


 まあ、一色ぐらい増えても変わらんさ。精霊だもの。


 いつも通りに顔を洗いに洗面台へ。バシャバシャ。

 タオルで拭いた目の前に青いふわふわがブルブルと。ふわふわじゃなくてブルブル。大丈夫か気になるが助けようはない。

 自分は触れないが、水には当たれるようで青色が好きな水遊び用の桶に水を張りそこに行くように促す。水の上に落ちて安定したのを見てから朝食に向かう。


 朝食を終え、学校に行く準備を。

 そこで気づいた。自分の部屋には水場がないからか、普段の青色は少ないが今日は結構いる。リビングはいつも通りぐらいだったはず。いや、あっちも少し多かったか。多いだけかと思ったら、青色が一斉にブルブルし出す。なんかの病気かと思ったけど、精霊が病気になるのかと思いながらも、洗面台のほうから桶を持ってくる。


 精霊の様子がおかしい。

 そう思いながら様子を見守る。ブルブルと震えている。

 寒さは感じないだろうと思うがどうなのだろうか。

 桶の水に降りると先程とは違いブルブルが強くなり、実際には触れてないはずの水もバシャバシャと波立っている。


 不安だからしばらく様子を見ていると、青色のふわふわが一斉に光り出し空気中の一か所に集まりだした。


 強い光ではないから目を離さなくていいが、形容し難い光を纏っている。


 その光は徐々に人の形をし始め、治まった。


 その場に現れたのは青色の髪をした一人の女性。

 人ではないと一目でわかるほどに神聖的な雰囲気を纏っている。

 腰のあたりから、水でできた翼らしきものもある。


「……あなたは?」


「私は四大精霊のひとり、ウンディーネです。此度は我らを望むものがいるという連絡を受けてやってきました。我らを望めるのは我らだけであり、もしも我ら以外で望むことができる者が現れて場合は我らが故郷“妖精國”に連れていかねばなりません」


「妖精國に連れていく……?!」



  なんかやべぇ状況になっちった、、、




_______________

 

 どうも、作者です。今、僕がかかっているコロナですが、あと咳さえ治ればってとこです。この作品を書くきっかけのコロナが治りだして、どういう物語を書こうとしていたか忘れましたちょっとやばいです大変です。これからも楽しめる物語を書けるように頑張るのでこれからもよろしくお願いします。




 

 

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謎の高熱にうなされたら精霊が見えるようになった。 咲春藤華 @2sakiha

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