陰法師 ー捻くれ陰陽師の事件帖ー

おまけ．登場人物紹介

・御門（ミカド）霞（カスミ）

影に棲まう式鬼『カゲリ』を操る陰陽師。高校二年生。ボサボサの黒髪と暗澹とした目、黒のパーカーが特徴。皮肉屋で人間嫌い。

・霧雨（キリサメ）篠（シノ）

〈特殊怪奇捜査班〉を牛耳る班長。白い面に肩口で揃えた稲穂色の髪が特徴の気の強い美女。好きな子ほど虐めたいタイプ。あだ名は女狐。

・御子柴（ミコシバ）悟（サトル）

〈特殊怪奇捜査班〉に配属された新米警察官。平凡が取り柄で生真面目な性格。階級は巡査。22歳。

・神崎（カンザキ）亮輔（リョウスケ）

御子柴の先輩刑事。猫っ毛にタレ目が特徴。常にへらへらして本心が読めないタイプ。階級は巡査部長。28歳。

・木下（コノシタ）憂（ユウ）

おさげ髪が特徴の霞のクラスメイト。陰法師に狙われやすい家系に生まれ、身を案じた祖父に貰ったお守り〈十握剣（とつかのつるぎ）〉を持ち歩く。本質は空のため常に受け身。

・安倍（アベ）雫（シズク）

安倍家の後継。中学二年生。低身長と童顔がコンプレックス。同級生の永瀬（ナガセ）灯（アカリ）に淡い想いを寄せている。陰法師と犬が苦手。

・永瀬灯

雫の同級生。ポニーテールが似合う活発な性格のオカルトマニア。

・安倍霖雨（リンウ）

現代の陰陽師を統べる安倍家の当主。雫の実父。警察庁長官も務めており、特怪の実質的な後ろ盾。

・五十嵐（イガラシ）楓（カエデ）

狐憑きとして安倍家に仕える、雫のお付きの使用人。眼鏡をかけた穏やかな青年。雫にとって実の兄のような存在。20歳。

・狩矢（カリヤ）真司（シンジ）

神崎の警察学校時代からの同期。五年前に特怪が関わった通り悪魔事件により殉職。

・池田（イケダ）

神崎とコンビを組む中年刑事。ポンコツで怖がり。よく神崎におちょくられる。

・米守（ヨネモリ）

鑑識課職員。特怪に派遣された御子柴に同情的な良い人。

Case1

・大和（ヤマト）剛毅（ゴウキ）

被害者。大手ゼネコン大和建設のワンマン社長。享年52歳。

・岡副（オカゾエ）

大和建設副社長。出身地の開発を巡り大和と対立。

・木嶋（キジマ）

社長秘書。父親が大和の知人。

・細井（ホソイ）

大和建設に出入りする清掃会社のスタッフ。噂好き。

Case2

・小山（コヤマ）華（ハナ）

霞と同じ学校に通う高校二年生。女子高生連続失血死事件の最新の被害者。

・加賀美（カガミ）瑛里（エリ）

美容系動画配信者。年齢を感じさせない美魔女として有名。54歳。

・雪代（ユキシロ）紅子（ベニコ）

加賀美と覇を競うカリスマインフルエンサーしらゆきちゃんとして活動中。普段はアパレルショップで働く。

Case3

・櫻木（サクラギ）麻実（マミ）

臨床心理士のタマゴ。サド気質の持ち主。〈mammy〉の名前で辛口お悩み相談チャンネルを運営。

・粟田（アワタ）利雄（トシオ）

被害者。〈疫神〉の固定ハンドルネームで麻実への荒らし行為を行う。享年46歳。

・櫻木るい

麻実の祖母。既に故人。マニアの間では高名な人形作家。

Case4

・九曜（クヨウ）玲（レイ）

陰陽師の末裔。弟の世話をしながら家族の仇を追い求める。普段は学校の保健医として働く。

・九曜累（ルイ）

玲の弟。幼い頃に陰法師に襲われたことで寝たきりとなる。

Case5

・志津川（シヅガワ）貴史（タカシ）

浮気性な大学生。痴情のもつれにより恋人を殺害してしまう。

・青沼（アオヌマ）招太（ショウタ）

貴史の友人。お人よしな資産家の息子。

・木船（キフネ）瑠璃（ルリ）

貴史の恋人。京都出身。高飛車な女王様気質の持ち主。

Case6

・沢村辰巳

御子柴の高校の同級生。大学院で民俗学を研究。

・蓬莱たまき

沢村の恋人。故郷の濱久里（はまくり）村で謎の死を遂げる。

・不知火（シラヌイ）

濱久里村の神社の神主。村の顔役も務める。

Case7

・新堂（シンドウ）暁（アキラ）

フェアリーランドで行方不明になった小学一年生の少年。母子家庭で育つ。

Case8

・霜月（シモツキ）純二（ジュンジ）

神崎の後輩。御子柴の後釜として御崎署に移動となる。正義感が強い。

・伊勢崎（イセザキ）

通り魔の一人。登校中の小学生の集団を襲い逮捕される。

・カズキ

通り魔の被害者の一人。女を騙して金を奪っていた悪質なホスト。

・ハルヤ

カズキの同僚。

・相沢（アイザワ）

カズキに騙された女性。カズキを怨む。

Case8.5

・木下福美（フクミ）

憂の母。親子関係はあまり良くない。実父から引き継いだ神社を切り盛りする。人の話を聞かないタイプ。

Case9

・安倍霞

ギャルな見た目の雫の従姉。七年ぶりに雫の前に現れる。