第6話 絵本を読むナジュ

「大変な目にあったね 大丈夫かい?」女官長が心配そう

「すいません心配をかけました」ナジュ

包帯や打ち身の薬を塗られてナジュはベットに横たわり、微笑んだ。

「ああ、これお見舞いの山だよ 城の皆やら他にもね・・」


てんこ盛りな果実にお菓子、絵本が数冊 横のサイドテーブルに置かれる

「わああ お菓子に果実に絵本!」「じゃあ、またナジュ」女官長は立ち去る。


絵本の中にあった本を手に取るナジュ


「ああ!『白銀のケンタウルス』の外伝!『二人の姫と魔法使いのわん子さん』!」ナジュが声を上げて喜ぶ ベットに横たわりつつ、絵本を読む


「ふむふむ・・二人の仲がいい姫君は 

魔法使いの弟子、二本足で立ち お喋り好きな犬の姿でローヴを着たワン子

ドジっ子なワン子は夢中で絵本を読んでいる二人の姫を見ていた」


「緩やかなウエーヴの金髪でオッドアイの瞳 美少女エイル

黒髪が美しく、剣や魔法の達人、アル、アルテイシア姫」


「絵本に夢中になりながら お菓子やお茶を飲みつつ女子会を楽しんでいたが・・」


「絵本が砂に、砂の蛇に長い腕となって・・それから・・」

「二人の姫とワン子さんに襲いかかりました」


ナジュが嬉しそうに絵本を読んでいた。




第六章 二冊の絵本 完


※視点を入れ替えて移動させてみました

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

二冊の絵本~☆彡入れ代わる二つの御話 のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画