理不尽なリストラの憂き目に遭い、自暴自棄になっていた主人公が迷い込んだのは、しゃべる動物の世界。ある場所で主人公が肉と野菜ゴロゴロなシチューを振舞われるのですが、動物の国で出される肉って……何の肉だろうと私はちょっとビビってしまいました(笑)。何ともメルヘンチックな舞台で繰り広げられるほんわかしたお話ですが一転、緊迫した展開を迎えます。その先の物語を、一緒に読んで楽しみませんか?
文章がとも優しく、淡い彩りの絵本のような世界が広がります。それでいて世界観の設定もしっかりしているので、まるで大人の絵本のよう。もふもふたちも個性豊かで、これからどんな動物が登場するのか、主人公はこの世界でどんな物語を紡いでいくのか、ワクワクしながら読める作品です。もふもふ好きな方も、初めて読まれる方も、ぜひこの世界観に触れて頂きたいです。
ウサギとのやり取りが面白く、異世界転生後に出会うのが妖精や神とかではなくウサギだったのは新鮮さを覚えました。