第3話 信子の生い立ち
信子は太平洋戦争前の西暦1938年に東京の浅草に長女として生まれた。信子の父は浅草で呉服屋(和服の生地と和服の仕立ておよび付帯品の販売)をし、商売は繁盛しており、裕福な生活であった。
1940年には次女が生まれにぎやかになり、母が忙しく賄い婦を雇っていた。
1941年に太平洋戦争が始まったが、信子の父は徴兵検査で耳が患っており、乙種合格で徴兵されずに済み、店を続けることが出来た。
1944年には本土空襲が始まると浅草の店を縮小して東京に電車で通える現在の場所に疎開して来た。
1942年に長男が誕生、戦時中は食料も配給で少なく、皆ひもじい思いをしていたが信子の父が農家や漁師から農産物、海産物を呉服と交換して来たので豪華な食事を取ることが出来、近所の人から羨ましがられていた。
1945年に浅草も米軍の空襲を受け店が消失しまい、それからは父が肩に呉服を背負いお得意さんを回り商売し、生活費を稼いでいた。
その間、1945年に次男、1949年に三男が誕生し、信子の家族は父、母と二女、三男の七人家族となった。
1950年には父が浅草に呉服店を新たに開店し商売を始め、人もうらやむ生活を過ごしていた。
不幸を招き入れ、不幸を背負いながら生きた信子の死 @nukatosi
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