めぐり

バブみ道日丿宮組

お題:フハハハハ!それは私 制限時間:15分

 いざ親と対面となると、ちびりそうだった。

 彼女はそんな私を落ち着かせるためか、胸をわしわしともんできた。

 なにしてんのという視線を向けるが、彼女は笑ってごまかした。

 こういうところは直してほしいなとは思うのだが、形になってない。

 だいたいなんで彼女は落ち着いていられるのだろうか。

 ただでさえ、少ない同性愛。そして結婚という話は衝撃度がでかいだろう。

 揉まれ続けたのもあって、違った湿っけを得たので反撃した。

 彼女はすっごく甲高い声を反応として出したので、電車内で視線を集めてしまった。もともと私が揉まれてる時でも視線はあったが、やっぱりというか身体つきがいい彼女がいろっぽくでれば自然とそうなるだろう。

 比較される私はといえば、低身長の小学生みたいな体型。

 子どもに間違われることもよくある。

 改善はできない。

 いかに科学が進歩したとしても、身体を弄ることは禁止されてる。

 つまりちっぱいはちっぱい。ぼいんはぼいんのままだ。

 その代わりといっちゃなんだけど、男同士・女同士でも子どもは作れるようになった。

 それは人工母体と言われ、今は代理で子どもを作る。通常の男女のペアであっても、吸い取るようにその箱にしまわれるという。興味があって、少し調べたことはあったが専門過ぎてちんぷんかんぷんだった。

 彼女の家の最寄り駅で一緒に降りると、手をつないで家へと向かう。

 やっと緊張してきたのか、彼女の手は汗でぐちょぐちょだった。私のあれと同じぐらいに大変そうだった。

 うん、トイレいっておいてよかった。

 私が一緒にいるんだから、大丈夫だよと手を強く握る。

 どの口がいうのだろうか。

 お前か、お前が悪いのか!

 なんか違った気合が入ってきた。このテンションで乗り切りたいなぁ。でも、10分ぐらい歩くっていうし溶けちゃうかなぁ。

 いっそのこと胸を揉まれた状態で向かう? でもな、それはそれで大問題というか。彼女の知り合いに遭遇した時の解決法がわからない。

 ならば、正面突破以外の他に選択肢はない。

 さぁいこう。

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めぐり バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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