JK、クズ男に引っかかる。

@ponpooooo

好青年


高校2年の冬。


コンビニバイトに行く途中、

スマートフォンを開けば'好羽(コノハ)〜クリスマスなにする?'と友達からメッセージが来ていた。

もうあと1ヶ月なんて、今年も早いな。なんて思いながら'一緒にサンタコスしてプリでも撮ろうよ'と返信する。




「お疲れ様です」

「お疲れ〜。今日からクリスマスに向けてケーキの予約が始まるからな。」


出勤すると先輩からいつものように今日の確認事項を聞かされレジに立つ。


クリスマスってなんだか無条件に気分が上がる。特に彼氏がいる訳でも、パーティーする訳でもないのに。


「好羽ちゃん!こっち品出し手伝ってもらってもいい?」


そんな声が聞こえ、レジから離れてバイトのお母様と品出しをする。


「もうすぐクリスマスだけどなにするの?彼氏とか居ないの?」

「はは、いないですよ。友達とカラオケする予定です」


そんなたわいも無い話をして黙々と作業をしているそんな時だった。



「すみません」



そう声をかけられ、「はい!」と営業モードで返事をした。


欲しい商品が見つからないのかな?

それともクリスマスケーキの予約をしたいのかな?

そんなことを考えながら笑顔で振り向く。












「あの、面接に来た遠坂湊斗(トオサカ ミナト)です。」

















そこに立っていたのは、制服を来た好青年だった。

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