第1話 「神木学園」

 20XX年 4月


 ある少年は、とある学園の前に立っていた。

「・・・でかいな。これから3年間ここで過ごすことになるのか。」

私立「神木学園」ここでは毎年多くの場所から入学希望者が集まる。

理由として、ここは普通の学校とは違い、様々な分野を選考し、学ぶことができ、

寮や、運動施設、食堂など、至れり尽くせりの状態に加え、

 この学園から世界に名を残した人が多く存在しており、エリートコースの入口とも言われている。


 そんな学園に俺、「神代 友」は立っていた。


 俺は、この学園に入学するために遠くから来たのだが、改めてその学園の大きさに圧倒される。

「さて、行くか!」そうして改めて覚悟を決め、校門をくぐろうとする。その時、百合の花の匂いがした。

 匂いのする方を見ると、そこには一人の女の子が立っていた。

髪は雪のような白色に、瞳はルビーの宝石のような赤色。そして髪色に引けを取らない白い肌。人形です。と言われてしまえば思わず信じてしまいそうな美人がそこにいた。

 俺は、思わず見入ってしまった。ずっと見ていたのに気づいたのか女の子はこちらを見た。

 「!?・・・なんか用?」

一瞬俺を見たとき驚いたように見えたが、彼女は俺にそう聞いてきた。

「ああ、ごめん。綺麗な人だなって思って見てただけだよ」俺がそういうと彼女は 「そう」とだけ言って去ってしまった。

そして俺はふと思った。


「今の俺の発言ってただのナンパじゃなかったか?」


‐理事長室‐


 「失礼します」そう言って入ってきたのは、彼女、「神凪 御子」とある理由からこの学校に入った生徒だ。

「今日から学校生活がスタートするわけだけど・・・君の意志は変わらないのかい?」そう話しかけてきたのは、この学校の理事長、南サグメである。

彼女との出会いはかなり特殊な出会いで、とある理由から私は彼女の学校に入学することになった。

 「人をいたずらに弄ぶ神たちを根絶やしにし神座を覆す・・・私は誓ったから」

そう、それが彼女の誓い。どれだけ月日が経とうと変わらない思いだった。

 「そうか、なら今後はより一層厳しくなるな」

サグメはそういうと私に向き直った。

「もう、あれから5年・・・。お前も強くなったかもしれんが、それは向こうも同じ」

「分かっています。だからこそこの学園に来たんです」

そう彼女はある目的を果たすために来た。


 「神が多く降りるこの場所で、神を根絶やしにする。」


その言葉を聞いて、サグメは溜息をつかざる負えなかった。

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神逆の少女 Rear @rear0822

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