第?章 それはいつのことだろうか
その日、凄い久しぶりに夏祭りに来ていた日、私は友人が出来ていた。
その、綺麗な紫色の浴衣を身に付けた少女は、人の溢れた祭りでもひときわ目立っていた。
私が今から一緒にまわるっていうのに、可愛い子だなぁなんて考えてしまうほどに。
「あ、やっと来た!」
「あぁ、待たせたか?」
「いんや、全然! それより、葵ちゃんの浴衣カッコいいね」
「そりゃ、どうも。一花も可愛いよ」
私がそう言うと、その素敵な少女は目を見開いて、それからほんの少しだけ優しそうに笑った。
「ありがと」
「んじゃ、行くか」
「うん!」
そう言って、私の腕を引っ張っていく一花は、
強くて、可愛くて、案外どんくさくて。
それから、咲き誇るような笑顔が素敵な女の子だ。
私は明日、死ぬだろう。 悠公 掴揺 @kakuyu-yuki
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