精霊よ来たり給え、天の御遣いを送り給え

ある意味、ホラーである。
怖いミステリーはホラーとなる。
また結末に、主人公が助かるか死ぬかの二択が用意されている。
本作は後者だろう。

猫又は「そんな扱いを受けた場所から離れなかったの?」と一例を提示している。
野球が好きで、甲子園に行くのが夢だから。
野球部に所属していなければ、甲子園にはいけない。
なので、野球部を逃げる訳にはいかない。
主人公ができるのは、転校しかない。
できたとしても甲子園に行けるほど強くないかもしれない。
いくら頑張って練習しても、他校が強ければ勝ち上がっていけない。

甲子園や野球を諦めるなら、他の人生もあるかもしれない。
ただ、主人公が気づくには遅すぎた。

願わくば、本作の主人公を反面教師として同じ轍を踏まないよう願う。
 

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