不可思議で、ふわふわとして

作品の一話一話は短く、さらりと読めてしまう。ただし、読了後の感覚がなんとも言えないものがある。
あれは誰か、どのような存在か、あの内容は何を伝えているのか。
どこか雲を掴むようなふわふわとした感覚と共に残るのは、不可解でもっと知りたくなるような、深く踏み込みたくなるような、開けてはいけない箱を開くような、そんな感情なのである。
これぞ作者の感性を遺憾無く発揮していると言えるのだろう。
ぜひご一読ください。この不可解で摩訶不思議な感覚を、ぜひ味わって欲しい。