月はいつの日も姿を変えて、記憶はいつでも形を変えて

現代ファンタジーかホラーなのかと思わせてのSFである。
でもホラーかもしれない。
意表をついた切り口と展開にはユーモアを感じる。

目玉が家の前に転がっている所から始まる本作。
書き出しとしてはインパクトがある。
おまけに日本全国各地の道に転がっているという。
さぞかし不気味な光景だ。
強い引きのある書き出しは読者を魅了する。

タイトルとサブタイトルから、どんな作品なのか想像がつかなかった。
本作は、かくや姫の話から発想を得ている。
九割ほど、目玉転がり事件から端を発した顔パーツが送りつけられてくるホラー。
最後はどうなるんだろうという期待が高まる展開。
どんどん読ませていく力がある。
実に作品の出来が良い。