優しいだけじゃない。哀しさも溢れた魅力的な一作。

 作者様とは何度かやりとりをさせて頂いているのですが、そのお人柄がにじみ出たような、優しい物語です。
 しかし、それだけではなく、「戦争」の悲哀を余すこと無く描ききった作品でもあります。
 魅力的なキャラクターたちのほっこりとするやりとりと、バックボーンに描かれるそれぞれの過去。
 それらが上手く調和し、心地よい読後感を得られる、巧みな構成。作品として、非常にレベルが高いです。
 中でも、作者様のキャラクター達への愛情をひしひしと感じます。こういうキャラって可愛いよね、素敵だよね! そうした「感情」が読者にも伝わってきます。
 そんな、愛情溢れたこの一作、ぜひ最後までご堪能あれ。

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