素敵な物語を堪能させていただきました。大正という時代、家のしがらみ、二人が直面する様々な困難。少年たちが大人へと成長していく瑞々しさ、力強さも感じられる作品で、自然と二人を応援したくなります。特に幸一くんのセリフの数々がいいですね。キュンとさせられました。エピローグでは虎臣くん以外の視点での顛末も語られますが、とある人物の行動が切なかったです。心にじんわりと染みる読書体験をお求めの方はぜひ。