終点

あの出来事から約2週間。


あの人と僕の関係性は一向に変化していない。

話す機会はほとんどないし,物理的,心理的距離も遠い友達である。


4号線での指数関数的な思考の爆発は,僕一人だけでは抑えきれず,共通の友達にも助けを求めることになったが,その爆発が収まってからはある一種の燃え尽き状態というか,僕自身,落ち着きを取り戻してしまっていた。


友達のアドバイスを受け,SNSで少し共通の話題を話してはみたものの,話が途切れてしまってからは一向に連絡を取っていない。


他人から見た場合,僕はただの水からその先の何かになるチャンスを失ってしまっていた。


ただ,爆発を,感情を落ち着かせるために思考を巡らせ行動したことで炭酸水くらいにはなったと自分では思っている。


この先の人生であの時以上の衝撃を受けた時,

僕はたぶん粉々に,素粒子レベルの物体になって酸素と水素とはちがった何かになってしまうと思う。


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国道4号線 はこねこ @Hayasaki_O

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