第2話 最初のミーティング
Discordにできたラブコメ班の板の最初に運営側から4日後にノベルゲーム企画参加者全員参加の全体ミーティングが実施されると書き込みがあった。
それまでにラブコメ班も一度全員が集まりミーティングを実施するのかと思っていたけど班長の動きが鈍い。
結局、運営スタッフの助言により、4日後の全体ミーティング終了後に初めてのラブコメ班のみのミーティングを実施することにした。
そしてむかえた全体ミーティングの日。
全体ミーティングなので、バトル班、ホラー班の班長および参加者紹介、今後の流れについての説明の後に今回ノベルゲームを作成するためのソフトとして[ティラノビルダー]を紹介される。
私はスマホでDiscordの全体ミーティングを聞きながらPCを立ち上げ、早速[ティラノビルダー]を検索してみた。
運営の方も言っているとおり、簡単にゲームが作れそう、というのが最初の印象。
私はプロット作成希望で企画に参加しているので[ティラノビルダー]をインストして組み立てるということはないだろう。
だから、さらっと[ティラノビルダー]の紹介ページを見てさっさと全体ミーティングに戻った。
そして、今回のノベルゲーム企画のゴールは8月末が締め切りとなる[ティラノフェス]に参加申し込みすることも伝えられる。
5月下旬からスタートし、8月末までかぁ。
いや、余裕っしょ。
全体ミーティングが終わり、ラブコメ班用のボイチャ(ボイスチャット)に参加すると音声やラブコメ班の板にお疲れ様の挨拶が飛び交う。
挨拶が終わるといよいよ、ミーティングがスタートする。
最初の議題はチーム名を決める、とのことで、意見を出しながら「理想の告白委員会」という名前になることが決定!
次いで、定例ミーティングの日程を調整していく。
各々の都合のつく曜日、時間を出し合い、毎週火曜日の21時から定例ミーティングをすることが決まると、いよいよノベルゲームのアイデアを出していく。
わりと初期の段階で学園物のラブコメ、というのが固まり、どういったシチュエーションにしていくのか、全員が活発に発言していく。
その中でラブコメだから、ライバルは必要だよね? と意見が出れば、製作期間が短いからきびしい、という意見があったんだけど、実際、ラブコメ班にイラスト専任者が1人しかいないため、キャラが多すぎると大変になるのでは? と班長から意見が出た。
キャラだけではなく、スチルも考えるとそう多くのイラストは書けないだろう、という班長判断のもと、極力描くキャラは少なくしていこうという方針が決まる。
その後もメンバーが意見を出していきながら初回ミーティングで決まったことは
・学園物のラブコメ
・百人一首
・留学生
・2部制
・水着は必要
タイトルはこの時に決めたのかな? あまり鮮明に覚えていないけど。
ノベルゲームのタイトルは「君に詠う」。
そんで、ここまで決めるのにかかった時間はおよそ2時間。
存外に時間がかかり、いい時間になっていた。
次回のミーティングで男女キャラとプロット作成を考えることを議題に決めて初回の長いミーティングが終わった。
文系がゲームを作ってみた。 高岩 沙由 @umitonya
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