文系がゲームを作ってみた。
高岩 沙由
第1話 はじめのいっぽ
春、4月。
新しく何かをスタートさせたくなる時期です。
というわけで、縁があり、くろひつじさんが主宰される創作者支援グループ[くろひつじプロダクション](通称:くろプロ)に参加してみた。
このグループは物書きだけではなく、イラスト、作曲、声優、Vtuberまで、創作に携わっている人達が参加している。
そんな創作者の皆さんと日々交流を楽しんでいるある日。
ノベルゲーム作成企画が立ち上がった。
幼少期はドラクエに始まり、ゼル伝をファミコン、ディスクシステムで楽しんだ私。(いまだにメトロイドはむずいと思う)
ゲーム会社にシナリオを送ったこともあるほど、ゲームにのめり込んだ10代だった。
だから興味本位で参加希望を出してみた。
参加表明で役割やどういったゲームを作りたいかと質問があったので、役割としてプロット、王道のRPGゲームを作りたいと書いておいた。
そして、くろプロに参加している人たちと交流しつつ、カクヨムに投稿する日々を送っていた5月。
スマホが振動し、Discordを確認する。
いよいよノベルゲーム作成企画が動き出した。
ちなみに、どういったゲームを作るのかといったことは事前発表がなく、企画参加者全員がスマホ片手に固唾を呑んでこの瞬間を待っていたはずだ。
私はどんなゲーム作成に関わるのか……どきどきしながら運営側からの発表を待つ。
最初にバトル班の板が作られ、次にホラー班、ラブコメ班と続く。
この3つの板をみて、バトル班、おもしろそうだな、ここに携わりたいな、と思いながら各班に所属するメンバーの発表を待つ。
最初にバトル班からメンバー発表があり、残念ながら私は呼ばれなかった。
次いで、ホラー班。こちらもお呼びではなかったようだ。
って、つまり、ラブコメ班っすか? 私。
ええっ? 本当にラブコメ班なんすか? 私?
恋愛小説なぞ書いたことのない私がラブコメですか?
ええっ?
戸惑いながらもDiscordのラブコメ班の板を確認すると、運営側から、班の移動は認める、と通達があり、何人か他の班に移動したり、逆にラブコメ班に移動してくれたり。
この時、私は小説しか書けないし、足を引っ張ってしまうかも、という思いと、これから恋愛小説を書くときの勉強になるかも、という思いが心の中でまじりあい、このままラブコメ班で頑張ることにした。
落ち着いたころ合いを見計らい、私はラブコメ班のチャット板に挨拶を書き込んだ。
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