ハッピーエンドじゃ物足りなくて劣等感しか愛せない世界
- ★★ Very Good!!
ある意味ホラーである。
三角まどかはなんだったのか?
主人公が見た幻影にちがいない。
数日分のカップ麺などを抱えた帰りに女性の声を聞いた(と、本人は思っている)とき「そこには一輪の百合の花があった。すらりと伸びた手足、太陽を知らないかのような真っ白い肌、健康的に肉付きのある体躯。美しい彼女は子ども達と手を繋いでくるくると舞っている」と書かれている。
「一輪の百合の花」とは比喩ではなく、実際に一輪の百合の花が咲いていたのだ。
主人公はこれを持ち帰ったと思われる。
芸術は難しい。
幻覚でも、新たな作品を発表しているのならハッピーエンドかもしれない。