MissテリーとYou勿れ③

聞く耳、考える大切さ

Missテリー

　「僕は思うんです。最近、馬鹿な事件が多くないかって？」

You

　「事件に馬鹿とか賢いはないだろう」

Missテリー

　「動機と行動が稚拙で思い込みの激しいものが」

You

　「確かに、抑制し過ぎなんだよ、世の中」

Missテリー

　「あれは駄目、これは駄目で、思考範囲が狭まれている」

You

　「ネット時代でも情報貧困者が多いからな」

Missテリー

　「なぜ、自分でとことん調べないんだ。自分が気持ち良くなる

　情報を得た時点で満足して調べなくなる。僕は悲しいです」

You

　「そうだな。最近、フェイクニュースと騒ぐ奴らの馬鹿さ加減

　　にはうんざりさせられるな」

Missテリー

　「論理的に反論できなくなったり、不都合な事実を見過ごす、

　　見せないために用いられている。憤りを感じます」

You

　「物理学みたいに立証できないものをフェイク。出来るものは

　　真実。間違いがあれば新たな立証でカバーすればいいだけな

　　のにね」

Missテリー

　「間違っていても自分が正しいと思い込む人が多いのは、愚か

　　な事です。貧弱な思考は、思い込みで井の中の蛙大海を知ら

　　ずだと僕は思うのです。嘆かわしいです」

You

　「俄かフェミニストって奴か」

Missテリー

　「怖！僕は言ってませ～ん、そんなはっきりと」

You

　「誘導尋問だ、訴えてやる！」

Missテリー

　「行き過ぎを抑止するのはいいですが、グレーゾーンを設けて

　　こその多様化。今の世の中、パステルカラーの意見や主張は

　　蔑視される。これこそが多様化を阻害していると思います。　

　　考えの違いがあり、綱引きのような駆け引きがあってこそ、

　　人は学び、成長し、住みやすい社会を創ると僕は思います」

You

　「順位をつけるのは良くないって奴もいるよな。順位のないも

　　のなんて世の中にあるのか。天候でさへ、今世紀一番の、と

　　かいうのを使っているのに。人には使わず他にはいいのか、

　　それって、人間の傲り、身勝手じゃないのか」

Missテリー

　「軽薄な考えを信じ込む稚拙さ。それを気づけない愚かさ。見

　　難いです」

You

　「そういやぁ、いたよなぁ、一番でなければダメなんですか、

　　二番じゃダメなんですか、って言ってた議員が」

Missテリー

　「正当ぶって大声で叫ぶ者は、軽薄な考えの保持者でしょう

　　ね。未熟な経験ゆえにその先や他を考えられないでいる。自

　　分がその位置に立って初めて気づく。そういう人程、他者に

　　同意を求めたがる。論理が稚拙だから、追及されて応えられ

　　なくなるとパニックになり大声で威嚇し、耳を塞ぐのだと思

　　います」

You

　「浅はか議員は恥を掻いたな。選挙で一番じゃなきゃだめなん

　　です。応援して下さいって。自分の事になると分かる奴が」

Missテリー

　「風見鶏の思考は信念がないです。でも、あの議員、自分の事

　　は考えられても国民の事は考えられないって曝露したのも同

　　然。一番になれないのを他人のせいにもしてましたね」

You

　「情操教育の大切さが問われるよな」

Missテリー

　「その情操教育を子供たちに教える教師の多くが、古来から伝

　　わる宗教観を否定していますからね。寧ろ、抑圧された腹い

　　せの上に作り上げ、都合よく改変された新興宗教感に似た概

　　念・理念を思い込み病んでいる。説話や法話から学ぶのがい

　　いと思います」

You

　「同感だ」

Missテリー

　「僕は問いたいのです。順位をつけるのは駄目だとか、差別だ

　　と大声で訴える人に。オリンピックになればその順位に一喜　

　　一憂する。小学生のオリンピック運動会ではダメ。生物のほ

　　ぼ全てに性別があり役割がある。正当な種族存続には、生殖

　　行為の前に選択という行為があります。強者だけと不特定多

　　数という背景には低い生存率があります。知恵を授かった生

　　物は、他を思いやり・尊ぶ、愛情を備えて行為に挑む。種族

　　を越えて助け合う行為は、ひとりで生きる試練を熟知してい

　　るから生まれるものだと僕は思います」

You

　「闘争心を悪と履き間違っているってことか」

Missテリー

　「流石、Youさん。難読漢字が得意なだけがありますね」

You

　「う～ん、関係ないかな」

Missテリー

　「多種多様は文化が創り出した副産物のようなもの。変わった

　　物を食べる者がいる。僕は遠慮したいですけど。それはそれ

　　で認めています。でも、それを同じ器や皿に置かないで、い

　　いです」

You

　「とんかつの横にゴキブリのから揚げを置かれれば、とんかつ

　　まで食えなくなるもんな」

Missテリー

　「独創的な例え、嫌いじゃないです」

You

　「俺に惚れるなよ、怪我するぜ」

Missテリー

　「Youさんには、ハードボイルドは似合いませんよ」

You

　「それ、差別だ～」

Missテリー

　「はいはい」