ファイトー!いっぱーつ!

@uracanrana

第1話 牛

 今年も異常気象なのか、太陽が近づいたのか、俺の汗は止まらない。

 毎年、最高気温が更新される。

 新記録のオンパレード。

 もう、驚きもない。通常運転ってヤツだ。

 そんな日に、俺は、牛丼並お新香付きを6個持って、決められた場所に向かっている。

 3日前のあのメール。

 遂に来たってヤツだ。

 「待ってました! 」と、内容を読めば、

 =8/31PM1:00 東京都杉並区上高井戸1-30ー45ー102

   牛丼 6個 お願いします=

 

...以上だった。


 何があるのか、分からない。そこがどこなのか?牛丼?6個?


 ま、行くしかない。「行けばわかるさ。」誰のセリフだ?

 31歳、無職、そう、行くしかないのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ファイトー!いっぱーつ! @uracanrana

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る