流木おじさん
カント
本編
「よぉ久しぶり」
子供の頃、帰り道の浜辺で呼び止められた。
「何してるの」
「流れてる。色んな場所や時代を」
「時代?」
物珍しさに負け、僕は男と少し話をした。悪い人生じゃ無かった――男は笑っていた。
「ここが潮時だったな」
僕は『死』を見たわけだ。
就活に疲れ、ふと浜辺に向かった。
水際を一人進む内、転がっている大きな流木を見つけた。
中が空洞になっている。
入ったらどんな気持ちだろう。
物珍しさに負け、僕は木の洞へと下半身を突っ込んだ。
流木おじさん カント @drawingwriting
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