第53話 人体錬成?②
三人はゆっくりと談笑しながら食事を終えて席を立った
「いや~本当に助かったよ~今回のデータで創りたかった物が完成できそうだよ~(笑)」
「いえ、エリックの頼みは最優先よ?」
「私は特に何も出来ませんでした~(泣)」落ち込むティア
「うん?そんな事は無いよ?マーリンも俺もティアが居たから食堂で試したんだよ?ティアが居れば万が一何か有っても大丈夫でしょ?」
「ええ、ティアが居るから私は本気を出したのよ?やっぱり安心感が違うわよ」
「恥ずかしいです~(照)」二人に説明されて照れるティアだった
「そうだ!二人への感謝を込めてプレゼントを創ろう!少し待ってね?」(丁度素材が手元に有るし…ティアとマーリンに相応しい魔道具を創るぞ~)
「へ?今からですか?別に良いですけど…無理しなくても良いですよ?」
「気にしない気にしない(笑)ちょっと待ってよ~?…よっ…パキ…」手に持っていたコアを半分に割って一つをテーブルに置いたエリック
「へ?良いのですか?半分にして…」半分になったコアを指で触りながら聞くティア
「うん?良いよどうせ使えないし(笑)さてさて先ずはマーリンからかな?」半分になったコアを両手で包み集中する
(先ずはこれの形を整えて…マーリンにはネックレス状に加工しながら…こんな感じかな?)
「はい、どうぞ~」出来た物をマーリンに渡すエリック
「これは?何ですか?キレイですけど」渡された物を受け取りエリックに聞いた
「これはね~ネックレスだよ?ほらこのチェーンに付けて~どうぞ(笑)次はティアのだね?」テーブルのコアを手に持って集中するエリック
(ティアには…そうだ攻撃力が有る物が良いかな……一度液状にしてオリハルコンを混ぜて…)
一度液状になった物が形を現しながら完成した
「ほら、ティアにはこの魔銃をどうぞ~」
「え~私には銃ですか~私もキレイなネックレスだと思ったのに~まぁ嬉しいですよ?でもな~エリックさんは乙女心が解って無いな~私だって乙女ですから着飾りたいですしね~?」早口で文句を言うティア
「まあまあ、今回は実用性重視と言う事で…ごめんね?」
「まぁ良いですよ?嬉しいのは本当ですしね?でも次はお願いしますね?」モジモジしながら懇願するティア
「分かったって~で、今回の魔道具はね?マーリンのが込めた魔力を利用して相手の魔法を上乗せで弾く障壁を生成する物で~ティアのが込めた魔力を打ち出す銃だよ~」
「うん?出来れば詳しくお願い出来ますか?よく解らないので…」困り顔で再度説明をお願いするマーリン
「簡単に言うと魔力を込めとくとマーリンは盾に成るもので~ティアは魔力を銃の玉にして打ち出す武器だよ?詳しくはナビに聞いてね?まぁ練習有るのみ(笑)」(ナビ?あとは任せるけど大丈夫かな?)[問題は何もございませんので安心して下さい](ありがと、頼りにしてるよ)
「…ありがとう…色々やってみるわ…」考え込みながらお礼を伝えたマーリン
「よく見たら白色でデザインも可愛いです~ありがとうございます~大事にします~」無邪気にはしゃぎながらお礼を伝えたティア
「では~次に会う時は試練のクリアー後かな?頑張ってね?」二人に魔道具を渡してから食堂を出たエリック
「エリックは何をするの?」
「うん?このコアを完成させてから今制作中の魔道具を完成させて~それからは…まぁ適当にのんびりするさ(笑)じゃあまたね~」(さてさて頑張るかな~どうなる事やら~まぁ頑張るかな~)
マーリン達と別れたエリックは再び試練の塔に在る自身の趣味部屋に向かった
「やっほ~帰ったよ~(笑)」
「お帰り~首尾の方はどうだい?」
「バッチリだよ~良いデータが手に入ったからこの後は完成まで一気に行くよ~(笑)」
「そっか~まぁ死なないように休憩と食事は取れよ?」
「ナビにも同じ事言われた~まぁ異空間に食べ物は入れたから大丈夫だよ(笑)ではでは~」
「ふむ…まぁ大丈夫かな?マスターは少し抜けてる所が在るから心配だけど…こればかりはな~」
少し心配するゴーレムを尻目にエリックは足早に隠し部屋に向かった
「さてさてやりますかね?先ずはコアを創るか?でもな~組み上げる手順から考えると骨組みからかな?まぁ集中して行きますか(笑)」
手順を考えながら材料を目の前に出すエリック、目の前の机には大量の希少素材が積み上げられていた
(…素材はこんなものかな?…順番に…骨格は死霊王の骨をベースにして…内蔵はコアの関係で神龍の素材をベースに…機能は人間と同じ…成長する……全体の血管は…気を流すから…オリハルコンを絡めて…全体にダマスカスも合わせて…見た目も気を付けて………あ!?コアに魔力と気を注入するのを忘れてた!…危なかった…でそれを身体に流して外から気を身体から魔力を……う~ん…見た目が……そうだ、気を流せばボディーメイク出来る様にすればナビが勝手に整えるからそれで良いのでは?…面倒臭いからそうしよう(笑)……完成したかな……)
「終わった~疲れた~まぁ腹が減ったし飯を食ってからナビを呼ぶかな…怒られるし…」
異空間から大量の食べ物を取り出して食べ始めエリックは身支度をしてからナビを呼ぶ為に声を掛けた
(これだけ食べた形跡が有ればまぁ怒られないかな?)「ナビ?俺のいる場所へ来れる?」[マスターの部屋へ入っても良いのですか?]「入室許可は出したよ~」[お待たせいたしました、ご用件は?……あれ?時間の流れが変?もしかして試練の塔より遅い?ほぼ止まってる?]
「まあまあ、そんな些細な事よりも~やっと完成したよ?見てよ(笑)ナビへのプレゼントだよ?」
[……幼女が机に寝かされてますが…マスターとは言え犯罪はちょっと…しかもロリコン…ティアさん達に報告を…]「待て待て、誤解だから!そもそもこれはゴーレムだから!ナビに創るって言ってたろ?」
[…これがゴーレム?生身の人間としか見えないのですが…?]
「そう!頑張ったんだよ(笑)流石に人体錬成は俺には出来ないからさ~本気で人体の不思議を再現したのさ~ちなみに成長もするよ?」
[…これを私に?良いのですか?私にはゴーレムなのか人なのかも見分けれませんが…]
困惑するナビと完成した余韻にひたりテンションが高いエリック達は今回の錬成が歴史に残る偉業と気が付いてはいなかった…
魔王を封印したのに仲間に裏切られた最強錬金術師、魔界で最強の魔王になる。 @kuyuu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魔王を封印したのに仲間に裏切られた最強錬金術師、魔界で最強の魔王になる。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます